2010年07月05日

「いろは歌」

「いろは歌」をご存知ですか?

多分、多くの人は「いろは歌」を知らないと思います。これは、空海の作で、いろは47文字を1字も重複していないのが特徴ですね。

色(いろ)はにほへど 散(ち)りぬるを
我(わ)が世(よ)誰(たれ)ぞ 常(つね)ならむ
有為(うい)の奥山(おくやま) 今日(けふ)越(こ)えて
浅(あさ)き夢(ゆめ)見(み)じ 酔(え)ひもせず

また、これが、「涅槃経(ねはんきょう)」というお経の言葉から引用され、深い仏教思想が盛り込まれています。ぜひ覚えて、今の子供たちに教えて行きたいものですね。

この原典は、

諸行無常(しょぎょうむじょう) 是正滅法(ぜしょうめっぽう)
消滅滅己(しょうめつめつい) 寂滅為楽(じゅくめついらく)

という漢字文で、これを日本語に訳したものが「いろは歌」です。

意味は、「春になって、におい豊かに美しく咲いている花もやがて散って行く。人間もまた、いつまでも若いつもりでいてはいけない。知らね間に年をとってしまい、ついに死なねばならない。もちろん、人間だけでなく、全ての生き物の定めです。この世に出て来た全てのものは必ず滅びなければならない。

これが自然の道理です。それを悲しみ嘆くことはない。人間をはじめ、すべての物は因縁により新陳代謝を繰り返しているだけです。この永遠不滅の真理に気が付けば、はかない生命を嘆いたり、浅ましい夢をみて物事にこだわることはない。煩悩の迷いの酒に酔ったりすることもなく、いつも明るい心で永遠に生き抜くという安心した信念を持つことができます。」

「いろは歌」は、このように深遠な宇宙の真理を説いていますね。

この「いろは歌」から、最近、WOWOWで観た映画「ZEN(禅)」の中で使われている道元の詩歌を連想させますね。

春は花
夏はほととぎす
秋は月
冬雪冴えて、冷しかりけり

この詩歌は、道元(曹洞宗の開祖、永平寺、750年前に開山する)の悟りを得ての作で、色彩鮮やかなものを感じますね。空海の「いろは歌」そして、この道元の詩歌は、ともに、自然(自分に起こる事や周りの変化など)をありのままを受け入れて、人生を生き抜くことを説いていますね。

この「いろは歌」を、自分の人生の指針に、そして、若い人たちに教えていきたいものです。また、映画「ZEN(禅)」もぜひ観てもらいたいですね。仏教(禅宗)というものが分かりますよ。

(出典:"空海!感動の人生学"大栗 道栄著、中経の文庫より)
posted by お坊 at 06:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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