最近、Time紙にテクノロジー分野の過去10年の10大失敗リストが公表されました。あなたは、ご存知でしたか?私には、懐かしい思いがしましたが、
その10大失敗リストは、
1.Microsoft Vista
2.GATEWAY
3.HD DVD
4.VONAGE
5.YouTube
6.SIRIUS XM
7.Microsoft ZUNE
8.PALM
9.IRIDIUM
10.SEGWAY
対象としての基準は、高い認知度、グローバル市場を対象としている、技術的にも優れている、そして莫大な収益が潜在的に期待できる、このような商材で、実際、莫大な収益を得ることが出来なかったモノたちです。
どうですか?Windows Vistaは、納得できますね。重くて、遅い!! 私は、結局Vista版のPCは買いませんでした。次のWindows7は、今年10月に発表とか?
HD DVDは、Blu-ray Discの勝利で、中心メンバーの東芝が2008年2月に全面撤退でしたね。これは、今の不況を考えれば、東芝にとってプラスだと思います。
Palmもありましたね。知っていますか?名前のごとく、手のひらサイズの携帯端末の始まりで、日本では、それ以前からザウルスがありました。でも、携帯電話の進化で、一掃されました。でも、現在のiPod, iPhoneに繋がりますね。
MicrosoftのZuneは、携帯型の音楽プレイヤー(日本では未発売)で、2006年11月にUSで発売されました。でも、iPod+iTunesに負けましたね。
Gatewayですが、牛のロゴマークの米PCメーカーで、一時好調でしたね。2005年から衰退していきました。原因は、インテルからのサポート(金銭的、技術的な)がなくなったためですね。競合メーカーのCPUを使い始めてからです。最初は、インテルのCPUオンリーでした。そこから、独禁法が出てきましたが。
後は、VONAGEは、VoIPサービス(インターネット電話サービス)、SIRIUS MXは、衛星ラジオ、IRIDIUMは、衛星通信を使った携帯電話サービスです。これらも、結局、期待された莫大な収益を上げることが出来ませんでしたね。
SEGWAYは、立ち乗り電動二輪車で、今年4月、日本で営業を開始し始めて、今、国に公道を走れるように申請していますね。先日、視察した越谷レイクタウンでは、従業員が活用してました。これも、USでは、思ったほど上手くいっていないのですね。
最後に、YouTubeですが、不思議ですね。こんなに皆に使われ、社会的な影響が大であり、好評を博しているのに、収益が出ないとは、 なぜだと、思います?
無料である点です。グーグル、ヤフーなど、無料ですが、広告収入がありますね。でも、YouTubeは、何かで、収入を得る方法がないのです。つまり、広告モデルや課金モデルに移行できないのです。画像ですが、ユーザー投稿のコンテンツは、そのビデオのクオリティの問題で、企業が広告を出そうとしませんね。また、ユーザーもその画像にお金を払いませんね。ここで、ビジネスモデルは成立しません。意図した収益が上がりません。
YouTubeのようなビジネス商材を経済学では、”外部性”といいます。”外部性”とは、商取引の直接的な対象者ではない第三者への経済的効果をもたらすことです。つまり、YouTubeは、本来広告主などの収益をもたらす商取引先にサービス提供をして、その対価として収益をあげるビジネスモデルのはずですが、直接の商取引の相手ではない消費者に対して、経済効果、つまり、ベネフィット(便益)をもたらしていますね。このような経済効果です。別名、”外部効果”ともいいます。
もちろん、グーグル、ヤフー同様に、まず、意図的に、消費者にベネフィットを与えて、世界中に広め、それから、本来のjビジネスモデルに移行して、収益を上げるのが、プロセスですが、上記で説明したように、これが出来ず、結局、第三者のベネフィットだけに終わっているのです。つまり、外部性ですね。
経済学では、前々回までお話したモラル・ハザード、逆選択での市場の失敗、これは、情報の非対称性によるものでしたね。と、今回のこのような外部性による市場の失敗もあります。つまり、市場を非効率的にしています。
”外部性”には、正の外部性と負の外部性があります。正の外部性は、先ほどのYouTubeですね。消費者、つまり、ユーザーにプラスの便益をもたらすものです。負の外部性は、公害です。メーカーが、何かを製造し、その後処理で、有害物質を垂れ流す、あるいは、煙として排出する。これは、我々、つまり、メーカーから見たら直接に商取引のない第三者、にとってマイナスの便益ですね。このようなものを負の外部性といいますね。
この負の外部性は、経済にとって、特に損失になります。考えてみてください。まず、この公害は、商取引がありませんから、収益はありません。でも、環境に対して大ダメージですね。結局、メーカーにそのつけを出させますが、メーカーもはじめから意図していません。最近は、違う場合が多くなっていますが、 それでも、結果的にそのメーカーだけで、公害についての損失補てんはできませんね。私たちの税金が使われるのです。このような例が多くありますね。
今日は、この10年のテクノロジーの10大失敗と経済学の”外部性(外部効果)”についてお話しました。
2009年05月28日
テクノロジーでの過去10年の失敗
【ビジネスの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/120324720
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/120324720
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック


