2010年09月26日

江戸時代に学ぶ

「江戸時代をふりかえれば明日のビジネスがみえてくる」という本を読んで、江戸時代の生活を考えてみました。

今の時代と類似した部分が結構多い。この本で紹介されている事例では、

1.人口の低減
2.国民総生産の低迷
3.物価の低迷
4.教育水準の高さ
5.高い自然保護意識
6.ガーデニングブーム
7.リサイクル志向
8.グルメブーム
9.ファーストフードの隆盛
10.娯楽・レジャーブーム
11.観劇ブーム
12.ペットブーム
13.マスコミ・出版の発達
14.女性の優遇

正に現代との類似点が多いように感じられました。でも、違いは江戸時代には、庶民は貧しくとも、皆が幸せに感じられたということですね。著者もこの点を強調しています。

これは、当時来日した外国人の記述が物語っています。世界中を見聞きしてきた彼らが、一様に”日本人は豊かではないが、みんな幸せに満ちている”と説いていますからね。

では、現代との”幸せ”という観点から何が違うのでしょうか?

それは、”ものの考え方”ですね。明治以来、西洋文明に影響され、本来の日本人の思想が衰退したような気がしますね。

もう一度、江戸時代のよさ(日本人本来の考え方)を見直す必要が、それがまたこれからのビジネスチャンスになるような気がします。

共創の思想(自分だけでなく、みんなで)、高い自己責任意識、精神的なものへの価値観(お金だけの価値観じゃない)、楽しみながらの生き方(スローライフ)などを心掛けることですね。

特に、私の好きな言葉、"三方よし(近江商人の商哲学)"、つまり、"売り手よし、買い手よし、世間よし"という売り手も買い手も、そして社会全体が幸せになる、そんな商売をおこなう、これは仏教の教えからのものですが、こんな風なビジネスや生活スタイルをしたいですね。

(出典:「江戸時代をふりかえれば明日のビジネスがみえてくる」井徳正吾著、はまの出版刊より)

posted by お坊 at 07:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月25日

大工鉋(だいくかんな)の秘術

私の好きな人物”山岡鉄舟”の話に、「大工鉋の秘術」があります。

それは、大工が鉋を使うやり方には「荒しこ」「中しこ」「上しこ」の3段階がります。「荒(あら)しこ」は、身体を固め、腹を張り、腰を据え、左右の手に同じ強さに力を入れて荒削りをすることです。つまり、身体全体の力を込めて、力を抜かずに十分にやる必要がありますね。

「中(なか)しこ」は、全身の力を入れた上で、自然の手加減をして平らに削り、次の工程である「上(うわ)しこ」のための準備をします。

最後の「上しこ」は、「中こし」によってたいらになった表面をさらにむらのかくなるように削る工程です。それが1本の柱であれば上から下まで1回の鉋で削らなければならない。大工が鉋を使う際の最重要部分です。これの如何で仕上がりが決まるわけですからね。

鉄舟は、優れた大工の鉋使いは、”鉋、人、柱”の3つが1点に作用するようになっていると、説いていますね。これは、”人間が削るのだと思うと鉋が引っかかるし、鉋が削るのだと思うと柱が離れてしまう。つまり、このことを無意識で行うことが「上しこ」をうまくやる秘術だと、説いています。

ゴルフをする時と同じで、フェアウェイ上でボールを何も考えずに打つことで、ボールが上手く飛んで言ってくれるというわけです。これをボールの位置、スタンス、スウィングなどを個別に考えたら体が固くなり、ボールを上手く打てなくなりますね。でも、このためには日々の練習が必要です。理論でなく、身体で覚えないと、すーっと立ってボールを打てないですからね。

また、この逸話は、”鉋、人、柱”を”ビジネススキル、自分、仕事”と置き換えてみると、自分の仕事のやり方に話が変わりますね。

鉋工程つまりビジネススキルでは、「荒しこ」は、ビジネスパーソン新人時代から3、5年間です。「中こし」は、5年から10年目のビジネスパーソンですね。「上しこ」は、10年目以上のビジネスパーソンが成り得る領域でしょう。

でも、この「上しこ」は、仕事を、”当たり前の事を、馬鹿みたいに、ちゃんと”毎日行うことで、日々仕事方法の改善をする人のみが到達しますね。何も考えずに(余計な事を)、すーっと仕事をこなせる、そんな人間ですね。プロフェッショナルなビジネスパーソンです。もちろん、ビジネスパーソンだけでなく、匠の技術を持った職人も同じですね。

この領域に達するには、自習自得が必要です。「上しこ」の手加減は自分でやってみて知るしかないです。つまり、自分で小さな失敗を何回も経験し、その中から手加減の感覚を体で覚えて行くしかないですね。

(出典:「剣禅話(けんぜんわ)」山岡鉄舟著、たちばな教養文庫より)

posted by お坊 at 19:55| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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