2009年08月28日

ロジカル・シンキングを超える考え方

ご無沙汰しております。1ヶ月ぶりの更新です。色々メールを頂き有難う御座いました。

このブログを開始して、毎日真剣に、考え、書いて来て、多少思考的疲れが出て、1ヶ月+の休養をとり、色々な物を学び直し、また、かなりの書物を読みました。再度、再開したいと思います。よろしくお願いします。

今回は、インテグレーティブ・シンキング(統合思考)のお話です。今、欧米では、ロジカル・シンキングを超えた思考方法として、この統合思考(インテグレーティブ・シンキング)がもてはやされ始めています。

今までの論理思考(ロジカル・シンキング)では、効率性を重視して、無駄なもの(要素)を排除して、残った要素(優先順序の高い要素)で、問題解決を図るため、最終的に妥協も止むなしとして、常識的な解決に落ち着きやすいです。つまり、過去の事例や現状の枠組みから外れませんね。

でも、これからの時代は、今までの枠組みが通用しない時代になります。たとえば、生産価値(メーカーの一方的押し付け販売)から顧客価値(消費者の選択的購入)、無限価値(大量生産など)から有限価値(省エネ、省資源など)、西洋思考から東洋思考に、などですね。

このような時代には、統合思考(インテグレーティブ・シンキング)が重要になると思います。この思考方法は、どんな可能性も排除せず、これまでない新しい解決を生み出し易いです。なぜなら、今までのロジカル・シンキングでは、確率の低い、効率性の悪いものを排除して、解決を試みましたので、新しい創造的解決には到達しにくいと思いますね。

別な言い方をすれば、ロジカル・シンキングは、最初に、重要な要素をできるだけ選択するのではなく、余計な要素の排除に注意が向けられます。考えるべき要素をできるだけ少なくして、効率的に(短時間で、かつ、結果が出るやり方)解決できるように考えるのです。

では、統合思考(インテグレーティブ・シンキング)ですが、通常現場で最終結論に至る意思決定するとき(問題解決など)、二者択一になりますよね。そして、どちらかで妥協します。でも。統合思考では、どちらでもない第三の案にします。二者択一のそれぞれの案の長所を活かした”いいとこ取り”の案を考えます。つまり、安易な二者択一で妥協せずに、創造的な打開策を導くようにしますね。

統合思考の特徴は、

1.重要な要素を抽出する時に、視野を幅広くすることである。つまり、鳥の目が必要で、「木を見て森を見ず」にならないことですね。

2.要素同士の関係について、深く掘り下げること。特に、顧客の目線で考えてみることですね。そうすることで、今までとは、別の要素同士の関係が見えてきます。

3.決定に至るまでの検討方法ですね。システムについて、全体を見据えつつ、細部について考えていく、デジタルカメラの遠近ズームでの見方です。つまり、鳥の目で、全体を見ながら、虫の目で、細部について考えて行くのを、同時に行う方法ですね。各個別問題を吸い上げて、全体で調整するのが一般的ですが、これでは、全体最善は可能ですが、全体最適は難しいですね。

たとえば、新製品の開発ですが、まず、組み立てやすさ、販売後のサービスのし易さ、パーツの調達の容易さなど、全体で考え、次にそれぞれの部門も鳥の目で、全体を見渡しながら、各部門での細部調整を行う方法ですね。

再度、論理思考と統合思考の違いを言えば、総じて、論理思考は、現状や過去の成功事例に基づく枠組みで考えるが、統合思考は、効率性を求めずに、時間を掛けて理想を追い求め、創造的な打開策を考えます。今までにない新しい未来を創造できますね。

上記の内容は、私が読んだ本から学んだことです。その本は、「インテグレーティブ・シンキング」”優れた意思決定の秘密”ロジャー・マーティン著、日本経済新聞社刊です。

また、著者は、”既存のモデルは暫定的なモデルにすぎない”と考え、現状のビジネスモデルには、さらに改善の余地があると考えることが重要だと、そして、二者択一のOR思考でなく、両方の”いいとこ取り”のAND思考がこれからの時代の主流になると、述べていますね。

著者は、統合思考とは、相反する考えを並列させ、対比させ、検討し、最適解を導く方法と定義しています。その具体的なものとして、人間の手を挙げていますね。

相反する2つの考えを同時に扱い、突合せ、比較検討し、こね合わせて新しいアイデアを練り上げる過程は、熟練した人が上手に指先を使ってものを扱うやり方を連想させる、と著者が述べています。

ところで、最近のビジネス関係の翻訳本は、特異性の話題が多いですね。「ブラック・スワン」、「行動経済学」、「コークの味は国ごとに違うべきか」、そして、「インテグレーティブ・シンキング」などですね。

つまり、アメリカの高圧的、統一的な考えから、各個人、地域、国毎の考え方重視の非効率的なものに変わってきているのでしょうね。

皆さんも、効率性を追いかけるのではなく、特異性、つまり、自分しかできないものを時間を掛けて見つけ、自分の人生の最適解を見つけてみたらどうですか?自分の未来が開けますよ!

(出典:、「インテグレーティブ・シンキング」”優れた意思決定の秘密”ロジャー・マーティン著、日本経済新聞社刊より)
posted by お坊 at 16:24| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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