2009年05月30日

中国人のビジネス戦略(1)

あなたは、中国人のビジネスのやり方をどう思いますか?

TV,新聞等で報道される中国進出の日本企業に対する中国人の不合理で、無法とも思えるビジネス行動ですが、その要因は、中国人のずるさ、理不尽さによるものだ、という論調がほとんどですね。

それって、本当なんでしょうか? 私も、ずっとそう思っていましたが、最近、この考えが正しいのだろうか、と疑問を持つようになり、つまり、2面的に考えてみようと思い始めました。中国人の側の考えに立って、物事を考えたら、如何なのか、また、それにより対処の仕方も、今までとは、変わるのではないかと、思ったのです。

で、最近、本屋さんでも、この手の中国ビジネス本がないかと、物色しています。今日、この話題にふさわしい本を入手、読んでみると、結構納得できるので紹介します。この本は、「中国人のビジネス・ルール”兵法三十六計”」梁 増美著、Discover刊、です。因みに、この”株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン”という出版会社は、思考系の良書を最近よく出版しますね。釣られて、私もよく買っています。

この本で、著者は、”中国人は、本当にずるいのか?”を論じています。そして、”策略を好む中国人、策略を蔑む日本人”、という性格が、ビジネス戦略、もちろん、その延長線上の国家戦略に反映され、両国の行動のすれ違いの原因になっていると、結論付けています。私も、この意見に賛成ですね。

さらに、著者は、”中国人は出会う人間を、「身内」と「外部」に分けて、身内には「儒教」、外部には「兵法」で接する。” と説明しています。つまり、身内では、高い倫理観があり、人を騙すことは倫理的に排除されます。これは、「儒教」の行動原理が働くわけですね。一方、外部には、中国人の行動指針として、「兵法」が用いられるのです。この兵法は、最高の自己防衛術になりますね。

このような中国人の思考方法を考慮すれば、今まで見たいな、”だまされた”という感情的になり、相手を責めたりするのではなく、まず、中国人の文化としての兵法を理解することですね。次に、こちらの一方的なルールを適用して相手を処断するのではなく、相手のルールを理解した上で付き合うようにしなければ、いつまでもすれ違いの結論に至りますね。やはりお互いに認めるべきところは認め、妥協点を見出していかないと建設的な議論が確立できません。

そうなると、「儒教」と「兵法」についてより一層の理解が必要です。「儒教」は、人と協調していくための原理、「兵法」は人と競争するための原理です。つまり、「儒教」と「兵法」は相反する概念ですよね。では、中国人にとって、「儒教」と「兵法」の関係はどのようなものでしょうか?

これについて、中国系アメリカ人社会学者トニーファン(Tony.Fang)MIT教授は、”兵法は儒教の反対概念であると同時に、実は、儒教からの延長概念でもある”、と言っています。兵法では、真正面からぶつかって戦うのは下策で、計略を用いて戦わずして勝つのが最上とされます。『孫子』の中に非常に有名な言葉がありますね、「戦わずして人の兵を屈するは善の善なるもの」。つまり、最良の兵法は、結局協調ですね。また、「儒教」の重要な目的は、国家安泰、家産繁栄で、そのために(儒教の理想確立)の手段として「兵法」が使われます。要は、理想・目的が国家安泰、家産繁栄、戦略が儒教、戦術が兵法ですね。戦略である儒教が、戦術である兵法を支配します。

じゃ、中国国内でも、権力闘争、経済的競争が激しく行われているのは、なぜ?儒教精神は?

中国人は国家安泰よりも、家産繁栄が優先されます。「儒教」では、家産繁栄がいちばん重要な目的なのですね。日本語で言う「縁」よりも、もっと強いつながりがあり、特に重要なのが、「血縁」「地縁」「業縁
」ですね。業縁は、仕事のつながりです。このような「縁」での内部闘争があるためです。

あなたは、中国人の思考プロセスを理解できましたか?そして、2面的に考えることの重要さがわかりましたね。

次回は、この続きで、よく、”三十六計逃げるにしかず”、という語句が使われますね。この「三十六計」についてのお話です。”現在の中国人は、兵法に最も近い経典だある「三十六計」 を行動指針として、駆使している、と著者は、この本に書いてますね。

(出典:、「中国人のビジネス・ルール”兵法三十六計”」梁 増美著、Discover刊より)
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2009年05月29日

不況時のチームワーク力!

このところ、鬱陶しい毎日が続き、私自身、体調がおかしくなっています。皆様方は、如何お過ごしですか? 私は、思考力が鈍り、なかなか本を読み進めることができませんね。

経済界は、何か変な動きが出て来ており、政治の変化(政権交代)とともに大きな動きになると思われます。農林中金、慶應大学、上智大学、早稲田大学などから、外国債券での大損などによる不良債権化?、評価損で、マイナス決算発表(実際は、倍以上でしょう)が、ありましたね。これからぞくぞくと、赤字決算が出て来ることでしょう! 政府の経済見通しは、信じない方が良いと思います。

でも、マイナスの話ばかりじゃ、いけませんね。今日のお話は、チームワーク力です。最近、リストラと称して、派遣を含めて社員の首切りが多いですね。こういう時代、如何に次の好況時のビジネスモデルを作るか、準備、構築するための期間であり、今までの利益(内部留保金)を使い、社員を首にせず、社員皆で知恵を絞り、ビジネスプランを可能な限り考える必要があります。

実際、松下幸之助は、パナソニックの大不況寺にこれを実践して、次の好況時にビジネスが飛躍しましたね。

経済の好不況は常であり、今こそ、それを認識すべきですね。でないと、会社は永続しません。好調なときは、効率的経営(経費をおさえた経営、あまり拡大路線を行わない)で、人材教育の充実に当てる。不況時は、ほどほどの拡大路線に行くべきです。そして、次の好況時のビジネスプランを何度も練り、そのための設備投資、人材への投資を行うのです。

なぜなら、人、モノが、好況時と比較して、安価に手に入りますからね。しかも、優秀な人、充実した設備(中古の)、また、新品でも割引率が高い、良い場所のテナントなどがですよ。そして、身の丈にあったビジネスと本来のビジネス以外に手を出さない(金融商品、不動産投資など)。このような企業は、今の不況でも、元気ですね。たとえば、K's電器スズキ自動車などです。

このような考えは、1990代のバブル崩壊でも言われたことですが、ほとんどの企業は、実践しませんでしたね。好景気は、ずっと続くものとして、考えてしまうものですね。たとえば、パチンコと同じです。パチンコで、どんどん球が出て来るときは、いつまでも続くと思い、どこで辞めようか、との判断ができませんね。また、最高潮から運が下がり始めても、また運が戻ると思い、結局そのまま下がり続けて、スッカラカンになりますね。

ですから、常に状況判断が必要です、つまり、世の中の景気動向に注意が必要なわけですね。それも、政府等の一方的意見に耳を傾けてはいけません。時々、立ち止まって自分の頭で2面的に考えるのですね。此のことは、今回の政府発表、マスコミ等の報道でわかりましたね。都合の良いことしか発表しませんから、

では、これから企業はどうすれば良いかですが、

今居る人材を出来るだけ解雇せずに、次なる手(ビジネスモデル)をチームワークで考えるのです。もちろん、皆の給料は、当然下がるでしょう。でも、歯を食いしばって、がんばるのです。有りと在らゆる可能性を追ってみるのです。きっと良い考えが湧いて来ます。これが、次への第一歩となりますね。ピンチの後にチャンスありです。そして、これが、さらに強いチームワーク力を育成することになるのです。これは、起業にとって、最も価値ある人財になるのですね。

また、今回の話は、企業でのお話ですが、個人にも当てはまりますよね。ここでのチームワークは家族です。自分の勤務する会社が好況の時は、無理な投資はせず、自分や家族のスキル充実に、家族の生活充実に費やしたり、そして、貯金をするなど、内向きの充実をするのです。不況時は、身の丈の投資(家電製品やマイホーム購入や将来のための不動産購入など)、海外への家族旅行をするなど、外向きの家族が充実する生活を行うようにするのですね。そうすれば、次なるステップへのジャンプの準備になりますね。また、暗い世の中で、明るくなるじゃありませんか?

つまり、企業も、家族も、不況時には特に、チームワーク力を充実させること、つまり、”一人が、みんなのために、みんなは、一人のために”です。これこそ、利他主義ですね。みんなの力の結集である、チームワーク力で、不況を乗り切りましょう!
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2009年05月28日

テクノロジーでの過去10年の失敗

最近、Time紙にテクノロジー分野の過去10年の10大失敗リストが公表されました。あなたは、ご存知でしたか?私には、懐かしい思いがしましたが、

その10大失敗リストは、
1.Microsoft Vista
2.GATEWAY
3.HD DVD
4.VONAGE
5.YouTube
6.SIRIUS XM
7.Microsoft ZUNE
8.PALM
9.IRIDIUM
10.SEGWAY  

対象としての基準は、高い認知度、グローバル市場を対象としている、技術的にも優れている、そして莫大な収益が潜在的に期待できる、このような商材で、実際、莫大な収益を得ることが出来なかったモノたちです。

どうですか?Windows Vistaは、納得できますね。重くて、遅い!! 私は、結局Vista版のPCは買いませんでした。次のWindows7は、今年10月に発表とか?

HD DVDは、Blu-ray Discの勝利で、中心メンバーの東芝が2008年2月に全面撤退でしたね。これは、今の不況を考えれば、東芝にとってプラスだと思います。

Palmもありましたね。知っていますか?名前のごとく、手のひらサイズの携帯端末の始まりで、日本では、それ以前からザウルスがありました。でも、携帯電話の進化で、一掃されました。でも、現在のiPod, iPhoneに繋がりますね。

MicrosoftのZuneは、携帯型の音楽プレイヤー(日本では未発売)で、2006年11月にUSで発売されました。でも、iPod+iTunesに負けましたね。

Gatewayですが、牛のロゴマークの米PCメーカーで、一時好調でしたね。2005年から衰退していきました。原因は、インテルからのサポート(金銭的、技術的な)がなくなったためですね。競合メーカーのCPUを使い始めてからです。最初は、インテルのCPUオンリーでした。そこから、独禁法が出てきましたが。

後は、VONAGEは、VoIPサービス(インターネット電話サービス)、SIRIUS MXは、衛星ラジオ、IRIDIUMは、衛星通信を使った携帯電話サービスです。これらも、結局、期待された莫大な収益を上げることが出来ませんでしたね。

SEGWAYは、立ち乗り電動二輪車で、今年4月、日本で営業を開始し始めて、今、国に公道を走れるように申請していますね。先日、視察した越谷レイクタウンでは、従業員が活用してました。これも、USでは、思ったほど上手くいっていないのですね。

最後に、YouTubeですが、不思議ですね。こんなに皆に使われ、社会的な影響が大であり、好評を博しているのに、収益が出ないとは、 なぜだと、思います?

無料である点です。グーグル、ヤフーなど、無料ですが、広告収入がありますね。でも、YouTubeは、何かで、収入を得る方法がないのです。つまり、広告モデルや課金モデルに移行できないのです。画像ですが、ユーザー投稿のコンテンツは、そのビデオのクオリティの問題で、企業が広告を出そうとしませんね。また、ユーザーもその画像にお金を払いませんね。ここで、ビジネスモデルは成立しません。意図した収益が上がりません。

YouTubeのようなビジネス商材を経済学では、”外部性”といいます。”外部性”とは、商取引の直接的な対象者ではない第三者への経済的効果をもたらすことです。つまり、YouTubeは、本来広告主などの収益をもたらす商取引先にサービス提供をして、その対価として収益をあげるビジネスモデルのはずですが、直接の商取引の相手ではない消費者に対して、経済効果、つまり、ベネフィット(便益)をもたらしていますね。このような経済効果です。別名、”外部効果”ともいいます。

もちろん、グーグル、ヤフー同様に、まず、意図的に、消費者にベネフィットを与えて、世界中に広め、それから、本来のjビジネスモデルに移行して、収益を上げるのが、プロセスですが、上記で説明したように、これが出来ず、結局、第三者のベネフィットだけに終わっているのです。つまり、外部性ですね。

経済学では、前々回までお話したモラル・ハザード、逆選択での市場の失敗、これは、情報の非対称性によるものでしたね。と、今回のこのような外部性による市場の失敗もあります。つまり、市場を非効率的にしています。

”外部性”には、正の外部性負の外部性があります。正の外部性は、先ほどのYouTubeですね。消費者、つまり、ユーザーにプラスの便益をもたらすものです。負の外部性は、公害です。メーカーが、何かを製造し、その後処理で、有害物質を垂れ流す、あるいは、煙として排出する。これは、我々、つまり、メーカーから見たら直接に商取引のない第三者、にとってマイナスの便益ですね。このようなものを負の外部性といいますね。

この負の外部性は、経済にとって、特に損失になります。考えてみてください。まず、この公害は、商取引がありませんから、収益はありません。でも、環境に対して大ダメージですね。結局、メーカーにそのつけを出させますが、メーカーもはじめから意図していません。最近は、違う場合が多くなっていますが、 それでも、結果的にそのメーカーだけで、公害についての損失補てんはできませんね。私たちの税金が使われるのです。このような例が多くありますね。

今日は、この10年のテクノロジーの10大失敗と経済学の”外部性(外部効果)”についてお話しました。

posted by お坊 at 00:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月27日

体験的学習法について!!

5月に入ってから。結構難しい意話が続きましたので、この辺で、軽くビジネススキルの学習方法についてお話します。学習意欲のある、あなたなら、何かいい方法はないか、探していますね。実際、書店にいくと、xx学習法、MBA的xxなどのように、たくさんの本が並べられています。皆さん、”とても困っているのだなあ”、といつも感じています。そして、学習ブームがこの2、3年続いていますね。

また、MBA的経営学を中心としたビジネススキル習得のための公開講座が、各大学をはじめとして、色々な機関で、多数行われ、盛況みたいですね。こんな世の中ですから、当然かもしれませんね。

でも、本は、まだ良いとして(金額が小さい)、大学等でのビジネススキル習得講座は、各コースで、20から100万円も掛かり、本当にその金額に見合うだけの成果が得られるのでしょうか?もちろん、会社のお金での外部研修なら、それも良いでしょうが、個人では、もったいない気がします。

知識習得に関するならば、個人で、ある程度習得可能だと思います。ただ、学校に行くことを、反対しているのでなく、目的、方向性をしっかり決めてからにすべきです。経済的負担が大変ですからね。

学校等に行って学習する場合、メリットは、知識習得よりも、人脈が築けることです。同じ飯を食った仲間の関係で、いっしょに同じ期間に学習した仲間は、今後の人生、仕事をして行くうえでプラスになりますね。また、人生の、仕事のよきを見つけることもできますね。そして、強制的に学習できる。自分だけでは、だらけて、なかなか学習が続きませんね。この3のメリットを十分に考慮するならば、学校等での学習は、その金額以上になります。

ただ、知識習得であれば、個人での努力でも良いと思います。こういう時代、できる限り最小限の経済負担で、学習することも必要ですし、そうせざるを得ない場合もありますね。また、そのつもりの学習資金を貯金に回したほうが、あなたや家族にとって良いと思いますね。まず、身の丈での学習です。ナイモノねだりやねたみ(自由に学習できる環境への)は止めて、前向きに、努力しましょう!!

では、その個人的学習方法ですが、ここでは、仕事に役立つビジネススキルについてお話します。この学習方法は、私が実際に行ってきたやり方です。もちろん、自費で学校にも行っていますが、その経験も踏まえた体験的学習方法です。

必要なものは、まず、PCですね。これは、このブログをご覧になっている訳ですから、問題なしですね。次に、目標ですが、年収1000万を目指しましょう。これは、部長以上になることですね。平日、毎日1時間、土日で、合わせて5時間は、学習しましょう!! 3年間続けて見てください。トータル学習時間は、隔週10時間で、年間500+時間、3年間で、1500時間、これだけあればOKでしょう!!

学習するものは、中小企業診断士1次試験の勉強です。この試験は、ビジネスパーソンにとってビジネススキル習得にとても役立ちます。ただし、2次試験まで、考える必要はないと思います。この学習過程で習得する知識と実際の仕事にそれを応用することで、基礎と応用の一石2鳥となるわけです。それと英語とITリテラシー(word,excel,powerpointなどが一般的に使えるスキル)ですね。まだ、ありますが、まとめると、

@ビジネス知識: 中小企業診断士1次試験科目:企業経営理論、財務・会計、運営管理、経営情報システム、経済学・経済政策、経営法務、(中小企業経営・中小企業政策)の7科目ありますが、中小企業xx、は必要ないでしょう、で、6科目ですね。これは、見ての通り、ビジネスパーソン、特に部長以上を狙う、または、ビジネスパーソンとして生き残る(どの企業でも通用する)ためには、必要な知識です。経営幹部まで、知識に関してはOKでしょう。

AITリテラシー:PCを使っての書類、資料作成、プレゼンテーションですね。最低限として、Word,
Excel, Powerpoint くらいは、自在に操作できるようにならないとね。

B英語の学習:絶対必要ですね。TOEIC 700点は越えたいですね。

C人間学の習得:中国の古典を読むのです。これが、最も重要です。特に、部長以上の経営幹部になった時、非常に役に立ちます。また、この部分については、学校等のビジネス講座で教えてない、どちらかと言えば軽視している部分ですので、ここで差をつけましょうよ。これが、これからの時代に最も必要とされる能力、スキルです。詳細は、ブログ”体験的英知の源泉!!をご参照下さい

Dその他:毎日、日経、ビジネスアイ(産経)くらいは、毎日10分程度目を通す。現在の世の中の空気を読むのですね。それと、インターネットでよいですから、海外メディアを閲覧すること。これは、日本の新聞に載っていない記事が、結構あるからです。わざと載せない場合がほとんどですが、それと、暇にまかせて、広範な読書を進めますね。視野が広がります。

Eメンター(師)を持つ:誰でも良いですから、仮想の師を持つことですね。私の場合は、思考方法は、大前研一流に、経営コンサルタントとしては、船井幸雄氏のように、などと勝手に思って、その師の著作をたくさん読むのです。

以上ですが、今回は、学習レベル・方法の概要までです。詳細な方法は、近日中にお話したいと思います。
posted by お坊 at 01:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月26日

逆選択について

前回は、かなり長い記述でしたが、自分の思い、知恵の源泉、そして、これからの時代の必要なモノの考え方について、総括してみました。私が考え、実践していることが分かって頂けたと思っています。

我々が、必要な、前提になるべきことは、各自が、”モチベーション”を持ち、広く、深い視野で物事を捉え、それがあって、前向きの行動をするのですね。そのための2つの考え方が、”
和魂洋考”です。

では、今日のお話ですが、”
逆選択について”です。これは、”モラル・ハザード(2)”での続きになりますね。情報の不完全性により、市場では非効率的になり、市場の失敗を引き起こすのでした、ね。その1つとして、”モラル・ハザード(道徳的危機)”がありました。覚えていますか? もう一度、ブログを読み返してみてください。

逆選択”とは、中古市場のように価格がモノの品質を十分に反映しない場合、売り手は有利な取引を行うための誘因が働き、粗悪品が取引され、市場の失敗を引き起こすことです。

たとえば、売り手がその中古車の情報をよく知っているが、買い手は知らないという場合(情報の不完全性、または、情報の非対称性でしたよね)、売り手は、広告や宣伝、あるいは店頭でも、品質に対して−十分な情報を買い手に対して伝えない可能性があります。こんな場合、中古車が適正価格で取引されたことになりませんね。

ポンコツ車を、”いい車です” という広告、宣伝で販売している状態では、誰も中古車市場では車を買おうとは思いません。だって、どんな粗悪品を手にするか、バクチみたいなものですからね。価格と品質が連動していません。ジャンク市場と同じですね。絶対に高価なものは、そこから買いませんね。また、自分がもっている車も中古車市場で、売ろうとしません。どんな値段に叩かれるか分かりませんし、まず、適正価格で引き取ってもらいませんね。このような状態にその市場がなったら、なろうとしている時、対策を施さないと、その中古車市場は粗悪品ばかりになり、最終的には消滅してし行きます。

つまり、”逆選択”とは、財(モノ)の品質に情報の非対称性がある場合、市場の失敗を引き起こすことです。ここでの財とは、モノですが、人も含まれます。財は、人、モノ、金ですね。

アメリカでは、中古車市場のように見た目とは別に、実際に購入しなければ、その中古車の本当の品質を知ることができない財(モノ)の市場を、”レモン市場”と言いますね。レモンとは、俗語で、見た目と中身が違うこと、つまり、見た目は、大丈夫だが、切ってみたら中は腐っている、という意味です。そこから、これを”
レモンの原理”といわれていますね。

中古車市場だけでなく、”逆選択”は、日本語で、”
悪貨は良貨を駆逐する”という言葉があるように、他の市場でも見られ、市場の失敗を引き起こしますね。

この”
悪貨は良貨を駆逐する”は、グラシャムの法則といい、経済学では非常に有名ですが、知っていましたか?

説明しますと、同じ
名目価値を持つが、その実質価値が異なる貨幣が、一国内に共に流通すると、良貨は消え、支払には悪貨だけが使われる傾向になる、つまり、”悪貨は良貨を駆逐する”という法則です。

たとえば、江戸時代をイメージしてみて下さい。ここに1両小判が2枚あります。1枚は、金の含量が50%、もう一方の小判は90%だとしますと、あなたは、如何しますか?どちらを支払いに使いますか?当然、50%の小判(悪貨)を使いますよね。そして、90%の小判(良貨)がタンスの中に貯められる、つまり、市場からなくなるのですね。50%の小判(悪貨)だけが、市場で流通されるのです。

実際、江戸時代、これが問題になりましたね。悪貨ばかりが市場で流通し、貨幣価値が下がり、物価が上昇したのです、つまり、インフレの問題ですね。また、海外から、小判、1分銀などの日本の純度がよく、外貨と交換され、海外に小判などが大量に流出しました。これも、鎖国の一つの政策だったわけですね。

上の例では、名目価値とは、1両という価値です、実質価値とは、それぞれの1両小判の金の価値ですね。ともに、経済学で重要なことばです。よく
実質経済率、名目経済成長率とか、使いますよね。

では、その、
”逆選択”を回避する方法として、

@中古車市場における無料保障期間を設定
品質の保証として、無料保障期間を設定することにより、売り手も粗悪品を売ると、その後に修理の経費が掛かりますね。それで、売り手は、できる限り品質の良い中古車を売るようになります。

A自動車保険における割引制度
事故のない加入者に対して、低い料金設定を設ける。これは、モラル・ハザードの回避にも役立つのもでしたね。ここでは、加入者が、欠陥車などの粗悪品を購入しないように、注意を促し、情報を十分に売り手から引き出すようにさせる。このことにより、粗悪品の売買をなくす。

Bブランド品や免許制度
ブランド品には品質のインセンティブ(付加価値)が機能し、免許制度も品質の確保を保証している判断材料になります。つまり、”どこどこの中古車販売店”、たとえば、ガリバーですね、そこから購入すれば安心ということです、つまり、品質のインセンティブ(付加価値)が機能しますね。また、免許制度での、国家機関の認定という、品質保証が得られますね。

C金融業者の個人情報の共有
口述ではわからない情報などを共有することで、危険を回避できますね。要は、多重債務者にそれ以上借金できないように信用協会で個人情報を一括管理して、各金融機関は、そこの情報を活用しての情報の完全性を可能にすることですね。 

結論を言えば、情報の不完全性により、市場の効率性が悪くなり、市場の失敗を起しやすい。それには、モラル・ハザードという、人間のモラルの問題からくる情報の非対称性、と財(モノ)の品質の情報の非対称性の場合があると、言う事ですね。

再度、2つの違いについて説明すると、医療保険市場を考えて見ましょう!

保険会社が加入者の健康状態についての情報がなく一律の保険料を設定すると、健康な人は脱退し病気の人しか保険に加入しなくなります。なぜかというと、病気の人と健康な人での保険料に差がなく、適正保険料じゃありませんからね。でも、保険会社は、加入者の情報がなく、加入者は、自分の健康状態は分かります。でも、契約する際に、正しい申告をしているかどうか、です。”
レモンの原理”つまり、見た目は健康、でも実際は、病気持ち、です。これが、”逆選択”ですね。

保険に加入した人が、その加入により、健康への注意心が低下して、病気に掛かり易くなり、保険会社が想定していた保険料より高くなってしまい(情報の非対称性)、保険システムのバランスが崩れる、つまり、非効率的になります。これが、”
モラル・ハザード”ですね。

大きな違いが分かりますか? この違いは、保険に加入
か、加入かの違いでね。”逆選択”は、保険加入前の情報の非対称性です。”モラル・ハザード”は、保険加入後でのモラル変化の情報の非対称性ですね。この情報の非対称性(情報の不完全性)とは、保険の売り手(保険会社)と買い手の情報の不一致です。

以上、情報の不完全性での市場の失敗について、トータル3回に渡りお話しましたが、如何だったでしょうか?この考え方は、経済学で重要だと、私は思っていますので、くどい位説明しました。
posted by お坊 at 06:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

体験的英知の源泉!

最近、夜中にこのブログを書く機会が多くなりました。夜、夕食後風呂に入って、ゆったり、ぼっーとしている時に、その日書くテーマを考えます、というより、湧いてきます。何か、Something Great (姿は、見えないが、何か偉大な存在)に揺り動かされ、書かされているような感覚を抱くことが多いですね。

そして、そのテーマに関する今まで読んだ本、今読んでる本を、20−30冊通読して、そこからヒントを得て、多分自分の潜在的に残っている頭の中の引き出しから引っ張り出して、情報、数字等のデータの確認をしながら、このブログを書きます。実際、2時間くらい掛かりますね。時々、サボって、適当に書こうとすると、もうひとりの自分が、それを許しませんね。そのお陰で、今年の1月の終わりに初めて、何とかもう直ぐ100回目となる所まで来ました。自分としては、とても嬉しい限りです。もちろん、自己満足かもしれませんが、ね。

でも、皆さんのお陰だとも思っています。実際、毎日、どのくらいのアクセスがあるのかな?、と気になるようになりました。毎日、アクセス数を見ています。最初は、20−30件でしたが、最近、多い時には、600件位になり、書く張り合いがありますね。いつも、このブログを支援して頂き有難う御座います。

3年前、2006年4月に、17年勤めていた外資系半導体の会社を辞めて、大学院等で、経営学を、また2500冊以上の本をむさぼり読み、壮絶な知の探求を行い、今年の正月に、漸く、自分の人生のミッションが見えました。人を理論で説いても、それは難しく、人に動いてもらうには、まず、自分の気持ち、パッション(熱情)を、相手に伝え共感してもらって、初めて、こちらの考えを受けてもらえるのですね。

外資系企業でのトータル22年以上で、訪米流のビジネス術、つまり、感情よりも冷徹な理論(経営学、マーケティング、財務会計等)に基づく、プレゼンテーションで、お客を表面的、かっこよさ的な説得をするのが、当たり前になっていましたね。また、その”かっこよさ”に外資系企業での勤務に誇りや自惚れを持っていましたが。

でもね、この十年、2000年位から、なんか違うな、と言う感じを持つようになり、また2001年のITバブル、そして、9.11事件で、よりいっそう、そう思うようになりましたが、”その何か”、が分からず、だいぶ本を読みましたが、明確に分かりませんでしたね。50歳で会社を辞めたときも、そんな感じでしたが、上で述べたように、この3年で、悟りというか、”その何か”が分かったのです。

”その何か”とは、人さまのモチベーションを創造することです。敢えて、モチベーションの向上とは、言いません。なぜなら、人が、自分のモチベーションを本当に持つためには、その人の本当にしたい事、この世に生まれてきた真の目的、ミッションを見つける必要があるからですね。それを、その人が見つけられるように支援、手を差伸べるのが、私の人生の役目、ミッションの一部です。

その人が自分のミッションを見つけることが出来たら、今度は、それを実行するための方法、プロセス(考え方の手順)を、その人に合ったものを見つけ、教える必要がありますね。時々、その人と連絡し会って、そのプロセスの途中、途中で、正しいことを行っている、とその人を勇気付けたり、方向性が少しずれていれば、その方向性を修正して行き、正しい方向に、その人が自分で進んで行けるようにするのですね。

そして、その人が、今度は、その人が今まで通って来たように、自分の経験から得た知識を取り入れて、別の人に教えていく。まさに利他主義ですね。

ここで、初めて、その本人に自信ができ、モチベーションが育成されるのだと思います。ここまでしないと、本当の揺るぎのないモチベーションは、創造出来ないですね。理論じゃなく、まず感情、そして、行動です。で、私は、現在、”モチベーション・クリエーター”と自称していますね。そして、生まれが、浄土真宗のお寺ですので、これは、私の生まれ持ったDNAです。その説法は、ビジネス法話ですね。

そうすると、私が経験してきた、実践的な訪米流のMBA的考え方と日本の伝統的な知恵である、精神論、哲学、道徳などの両方がこれからの時代には必要となりますね。このことは、ジャック・アタリ氏の「21世紀の歴史」でも説かれていました。現在のモラル・ハザードの根本的な対策にもなりますね。

つまり、今のビジネスパーソンも含めて、我々現代人には、この歴史的英知である”古典”の理解が必要だと言うことです。それを前提として、訪米流の知識が加われば、鬼に金棒なわけですね。私がこれまで学び、体験してきた所からの結論です。また、そのように、このブログを書いてきましたが。

日本には、明治維新前まで、良い精神的学問がありましたが、明治に入って訪米に追いつけ追い越せで、訪米流考え方が、日本伝統の精神文化を超えてしまいましたね。再度、この精神文化を学ぶ必要があります。

この伝統的精神文化を学ぶ最良の方法は、中国の古典を学ぶのですね。松下幸之助を含めて、数々の人が学んでいますね。もちろん、”忠義に重んじる”という国家権力にとって都合の良い点も確かにありますが、トータルでは、プラスになります。戦後、軍事的、国家権力に都合が良いからと、この伝統文化を全面否定する人々がいますが、良いものは、良いものとして、学ぶべきですね。いつも、私が言っている、物事を2面的(プラス面とマイナス面)に見て、学ぶべきですね。

ここに1冊の文庫本があります。守屋 洋著「中国古典1日1話」、三笠書房刊で、初版が1997年で、今年2009年では、第19刷発行になっています。ベストセラーですね。この本で、12冊の中国古典が紹介されています。守屋氏は、この本の”はじめに”で、”これほど役に立つ”実学の書”はない、と書いてます。安易な、ハウトウ書より、断然役に立ちますよ。また、この本の目次は、次の通りです。

@老子(厳しい時代をしぶとく生きる知恵)
A荘子(小さな現実に振り回されず自在に生きる教え)
B孫子(戦わずに勝つ: 人生という戦で負けない法)
C韓非子(部下をコントロールする最高のノウハウ)
D論語(人生に対する視野を広げる人間学の宝庫)
E孟子(理想なき現実主義は、つねに堕落する)
F荀子(人間を外側から磨き上げる行動原則)
G菜根譚(窮地に立たされた時に、己れを見つめ直す)
H呻吟語(人の上に立てる人間の”自分のつくり方”)
I戦国策(「説客」たちのこの練りに縛られた知恵の数々)
J史記(動乱期を生き抜いた多彩な個性の生き方)
K三国志(虚々実々の駆け引きを読む)

如何ですか?ちょいコメントを見ると、結構、役立つことが分かるしょう!

みなさん、どれか1冊でも、早速読んでみましょうよ!

(出典:守屋 洋著「中国古典1日1話」三笠書房刊より)
posted by お坊 at 03:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月23日

モラル・ハザードについて(2)

前回は、情報の不完全性、情報の非対称性での、経済上の問題、すたわち、資源の最適配分が出来なく、非効率的になる、というお話をしました。その一つとして、モラル・ハザードがありましたね。

価値ある情報を所有する側の利得権(情報をもてない側に対する)、そして、売り手と買い手の情報の食い違いによる例がありました。また、金融問題でのセイフティネットによるモラル・ハザードも大きな問題でしたね。たとえば、保険の場合売り手の買い手への想定としての情報と、買い手の加入後の変化という情報に食い違いがある訳です。

モラル・ハザードとは、契約することで、かえってモラルの欠如を誘発し、安全性が保てなくなる、ことですね。

では、これらのモラル・ハザードの問題を解決するには、どうしたら良いのでしょうか?
医療保険の例で、考えて見ましょう。この場合、モラル・ハザードは、保険契約することで、加入者に逆効果を与えたわけですね。つまり、健康保険により医療負担が軽くなり、健康管理に無頓着になり、病気になり易くなる、ということです。

保険会社は、加入者の契約前の状態で保険料を決定し、その後、モラル・ハザードが原因で引き起こされた病気を保険でカバーしたのでは、採算が取れませんね。そこで、保険会社は、このモラル・ハザードを回避する方法として、次のようなことを考えます。

@対象の限定
重症の場合のように、モラル・ハザードが原因と考えにくいものに限定するのです。

A一定金額の支払
費用の一定額まで個人に支払ってもらう。または、個人が保険を適用すべきかを選択させますね。

B一定割合の負担
これは、共同保険と呼ばれ、何割かを加入者にも負担させます。

また、自動車保険では、1年ごとの事故率で、グレードが変わりますね。これも、モラル・ハザード対策ですね。

ところで、身近な所にも、モラル・ハザードがありますね。

たとえば、車のウィンカーです。道路を走っている時に、前の車が、突然、ウィンカーを点滅せずに、車線変更や、左折することが、結構ありますよね。これは、ただのモラルの欠如です。ですが、ウィンカーを点滅すれば、大丈夫だろうと思って無理な追い越しや急な車線変更をしてしまい事故が多発するようになりますね、これがモラル・ハザードです。

つまり、何かのセイフティネットを施すことにより、それに寄り掛かり、かえって注意心がなくなったり、または過度の期待を抱きすぎて、かえってセイフティネットを施す前より悪くなってしまう、モラル・ハザードになることが、現実には多いですね。信号もそうですね。ない時は、みんなが、より注意しますが、信号が出来たため、それを信頼し、周りを見なくなり、事故が多くなりやすいですね。

重要なことは、国家、機関などのセイフティネットにも依存するのも良いですが、ほどほどに考え、常に自分のことは自分で守る、そして、周りの人も守るようにすべきですね。

ここでは、もう一つの”逆選択”について、お話できませんでしたけど、逆選択とは、モノ(財)の品質に情報の非対称性がある場合、市場の失敗を引き起こす、ケースですね。中古車市場のように価格がモノの品質を十分に反映していない場合、売り手は有利な取引を行い儲けたい、という誘因が働き、粗悪品(事故の履歴を消滅、走行距離の変更など)が取引され、市場の失敗を引き起こすことです。 また、近日中に、”逆選択”について詳しくお話したいと思っています。

最後に、一般に売られている印鑑の多くは、上下がわかるように、天の部分にマーク(上を示す目印)が付いていますね。これは、逆さまになったり、横になったりしないように、真っ直ぐに押印できるためです。
しかしですよ。このような便利なアイデアは、かえって注意力を散漫させ、何にでも印鑑をポンポンと押してしまい易いですね。 これって、???

実印などの重要な印鑑には、あえてこうしたマーク(目印)を付けない、という方が数多くいますね。それは、押印する前に、「本当に押して大丈夫か?」と再度確認するためで、危険回避の予防になりますね。

(出典:「らくらくミクロ経済学入門」茂木喜久雄著、週刊住宅新聞社刊より)
posted by お坊 at 02:08| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月22日

モラル・ハザードについて(1)

あなたは、”モラル・ハザード”という言葉の意味を知っていますか?

最近、よくニュースにこの言葉が出て来ますよね。特に、昨年9月のリーマンショック以来の金融問題発生以来、頻繁に使われています。でも、この言葉の意味、解ります? もちろん、いい意味じゃないことくらいは、解りますよね。これについて、考えて見ましょう!!

この”モラル・ハザード”というのは、経済学の言葉です。以前、経済学についてこのブログでお話しましたが、再度説明しますね。

経済学とは、この現実の世界では、一般に資源が限定しており、つまり、誰もが、自由に好きなだけ資源を使えない、そのために、”誰のために、何を、どれだけ行えばよいか(経済的な基本課題)”、を考えるのが”経済的思考”と言い、現実の経済を、そのまま考えると複雑ですので、単純なモデルにして考えて、結論を現実の経済に応用していく、また、そこで不都合なことが出て来ると、単純化モデルで考えて、検証して結論を出していく、つまり、仮説・検証・結論を繰り返していく、そのような学問です。

たとえば、台風の大きさ、進路、その影響(台風による被害など)を、現実の台風の中で調べて、研究するのでなく、コンピューター上で、単純化した台風のモデルを使い、仮想的に動かしてみて、どんな動きをするか仮想実験して、結論を考えますよね、これをシュミレーションと言いますが、これと同じ事を、現実の経済でも行うのです。単純化モデルにすることで、仮想実験が、行えるわけですね。

で、単純化した経済の仮定の1つに、「情報の完全性」と言うものがありますが、現実の経済では、常に不完全な情報に支配され、不確実性が付きまとっていますね。たとえば、為替ですね。誰も正確に予測できませんね。でも、政府、関係機関などからは、予想情報が出ますね。

ここで、この”情報の不完全性”から、市場は非効率的になり、市場の失敗を引き起こすことになります。現実に今の経済状態、つまり、金融問題からの不況も、これにあたりますね。”情報の不完全性”から市場の失敗を引き起こすのに、モラル・ハザード逆選択があります。モラル・ハザードは、道徳的危険ともいいますね。

モラル・ハザードとは、情報の不完全性、または、情報の非対象性により、注意、仕事まどなどを怠るようになり、資源の浪費(非効率的になる)を引き起こすことです。たとえば、上司が気が付かないから仕事をサボるというのは、上司が部下の情報について不完全であるために、仕事を怠ってしまう、ということですから、モラル・ハザードの1つですね。

@自動車保険におけるモラル・ハザードの例:
自動車保険に加入することで被保険者は、自動車事故に対する注意が希薄になりやすくなります。つまり、万が一事故があってもと安心して、注意怠慢になり易くなりますよね。そのため、危険事故の発生する確率が増大し易いのです。

これにより、保険会社が想定(加入後に被保険者の注意が希薄になりやすくなる)せずに、保険加入前の事故率を基準に保険料を決定するため、保険金の資源配分が非効率になります。ここでも、自動車保険サービスの供給者である保険会社が、加入者の加入後の事故率に関する情報が不完全であることが原因ですね。

A医療市場におけるモラル・ハザードの例:
医師(供給者)には病名と適切な治療方法がわかるが、患者にはわからないケースで、情報の非対象性が生じます。患者がわからないことにつけこみ、医師が自己の利潤最大化を図り、偽った、過度の医療サービスを提供する恐れがありますね。この時、不必要な高額の医療サービスにより、資源の浪費が行われます。

また、医療保険での、医療の過剰消費の問題が見られますね。保険に入っているために、自分の健康状態への注意怠慢になり、直ぐに病気になり、病院に掛かることが多くなります。そのため、医療保険でのモラル・ハザードをいかにして減少させるかが現在の医療保険市場の重要課題です。

B金融におけるモラル・ハザードの例:
特別融資や貯金保険といったセーフティ・ネットの存在により、金融機関の経営者、株主や貯金者等が、経営や資産運用等における自己規律を失うことを、言いますね。セーフティ・ネットで守られているから、大丈夫、適当にやろうと、真剣に経営を行わなくなります、または、なり易いですね。

たとえば、金融機関経営上のモラル・ハザードとして、公的資金による救済をあてにして、経営陣や株主が「最終的には金融当局が救済してくれるだろう」と思い(願い)、退職金支給、ボーナス支給、信用供与や資産運用法などに慎重さを欠いた経営を行う、ことがありますね。これって、まさに、今のアメリカのAIG,GM,CityBankなどの経営陣ですね。だから、ニュース等に”モラル・ハザード”が、頻繁に使われるのですね。

”情報の不完全性”の問題は、今の日本でも顕在化していますね。新聞、TVなどのマス・メディアの作為的な情報操作による庶民への情報提供で、既得権益者、大企業のみへの優遇政策による、税金の無駄使いですね。官僚、政治家などのモラル・ハザードが問題です。

でもね、最近我々庶民も、うすうす感じ始めていますね。この情報の非対称性、つまり、既得権益者は正しい情報を知っているが、庶民には、正しい情報が知らされていない事を、そして、インターネットでの庶民レベル間の正しい情報の共有化です。この横のネットワークが、最近とみに広がっていますね。

如何でしたか、”モラル・ハザード”の問題って、とても重要ですね。つまり、情報の公平性です。だから、私も、皆さんに、考えるための、情報を提供しているのですね。一緒になって、考えましょう!!
posted by お坊 at 02:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月21日

小売業の新しいビジネススタイル!!

今日、知人の近くのショッピング・モールで、ランチしながら、知人とビジネスの話(視察)?をして来ました。

そのショッピング・モールは、昨年9月にオープンしました越谷レイクタウンです。500以上のお店が並び、駐車場が8400台の規模で、駅名も、”越谷レイクタウン駅(JR武蔵野線)”です。近くに、貯水地があり、ここからレイクタウンと名付けらたようです。端から端まで歩くと10分くらい掛かりそうです。実際、今日見て周り、少し疲れました。平日にも関わらず、思った以上に賑わっていましたね。

で、その中でも、ちょっと面白かったお店が、Village/Vanguard Books"と言うお店です。マンガ、週刊誌、CD, ポスター、各種カード、おもちゃ、などなど、いろんなものが、広い売り場でタイプ別に、並べられたお店ですね。そこで、娘用に、戦国時代の武将が描かれた湯飲み茶碗を購入しました。

この手のお店は、マーケティングで言う業態店の進化したお店で、お客様の生活スタイルに合わせた商品を、それぞれ展示コーナーをグループに分けて、そのなかで、文庫本、CD, ポスター、お粋な小物などを並べて、お客が、自分のスタイルに合った関連の商品を、ワンストップ・ショッピング(1回立ち止まるだけで、関連した色々なものが買える)買えてしまうように企画・展示されています。インターネット販売での一般的手法ですね。また、”ドンキホーテ”みたいなお宝探し的雰囲気も併せ持っていますね。

今までも、小売業のお店として、大きく分けて業種店、業態店の2つのタイプに分けられてきました。業種店というのは、パンを専門に売っているお店、パン屋さん、ケーキ専門に売っている、ケーキ屋さん、果物を専門に売っている、果物屋さん、などのように、昔から、xx屋さん、とよばれるお店の形態です。

一方、業態店というのは、何か1つのカテゴリーの商品を扱う(業種)のではなく、お店のコンセプトを明確にして、お客の視点に立ったいろいろな商品を、取り揃えて販売する形態のお店です。たとえば、”安くておいしいワインを揃えたお店”、というコンセプト(一言で言えば、こんなお店、とか思い浮かぶようなお店のイメージ)で、世界中の手ごろな値段のワインとそれに合うチーズ、サラミ、などの食べ物、ワイングラス、ワインクーラーなどの役立つ道具などを取り揃えて、このお店に来れば、ワイン、ワインに関する商品が入手できるような品揃えを行い、販売するお店の形態ですね。もちろん、ワインのおいしい飲み方も伝授してくれますね。

これからの時代、お店として、このようにお客の生活スタイルなどに合った業態店としての販売方法が問われます。そのためにも、お店の明確なコンセプト(ストア・コンセプト)が重要ですね。

さらに、これからは、この業態店がより進化して、先ほどのお店のような形態になっていきますね。これによりブルーオーシャン戦略を築き、競争のない所に持っていくことで、先ほどのショッピング・モールでも生き残れるのです。そうでないと、競合店が、ショッピング・モール内に何軒も存在して、淘汰されますね。また、既存の業種店の業態店への移行が加速されます。でないと、既存恬として、生き残れません。

これからの進化として考えられるのが、”小売業+目に見えない付加価値”ですね。次のようなものが考えられます。

@「サービス」の付加: たとえば、個別宅配、設置サービス、御用聞き(昔に戻りますね)など

A「情報」の付加: たとえば、お客へのライフスタイル提案など、家具屋さんからの業態変換ですね・つまり、ライフスタイルに合わせた、調度品、照明などを含めたインテリアデザイン提案など。

B「学び・体験」の提供: たとえば、米穀店であれば「お米を使った料理教室・おいしいお米のたき方教室」、「田植えツアー、稲刈りツアー」などですね。

C「コーディネート・アドバイス」の提供: 高齢者層向けの惣菜の購買・料理代行、旬の魚の購買代行などです。元魚屋の人が、市場でおいしい旬の魚の購入代行などですね。

結局、これからは、今まで通りに商売するのでなく、視野を広くして、自分の頭で考え、お客の視点に立つことですね。

参考までに、Village/Vanguard Booksのonlineshopping URL:
                                                           http://vgvd.jp

(出典:「スモールビジネス・マーケティング」/岩崎邦彦著、中央経済社刊より)
posted by お坊 at 00:03| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月20日

現在価値とアメリカ経済?

あなたは、現在価値について知っていますか?

このところ、NHKスペシャルで、マネー資本主義特集を、日曜日の夜に放送してますね。この番組でも、説明していますように、一昨年(2007年)米国のサブプライムローン問題発生から昨年9月のリーマンショック、そして、現在の世界的不況、この原因は、金融派生商品、特に証券化商品による仮想経済です。その総額は、6京、とも8京円とも言われていますね。1京円は、10,000兆円です。また、NHKの先週の放送では、100ドル札を積み上げると、6京円(約600兆ドル)は、月まで到達し、さらに突き抜けるそうです。すざましい桁、そして量ですね。

で、この証券化商品の商品価値を算定する際の基本的な考え方が、この”現在価値”です。確実性のもとで算定、評価を行う場合、資金や資産を、”現在”という時間に換算する考え方です。要は、今現在、ある投資マンションを5000万円で購入、10年後に儲かるかどうかを、数字で示す計算方法(定量的に)ですね。

たとえば、”父親が、あなたに聞きます。今現金を100万円貰うのと、1年後に100万円を貰うのでは、どちらにする?”、と、あなたは、今すぐに100万円が欲しい”、と答えますよね。まあ、単純に考えても、父親から、1年後に本当に100万円貰えるか、どうか確実ではありませんからね、これは、定性的推論(定性分析)、つまり、はっきりした科学的(数字)な確証はなく、気持ち的な推論です。でも、現在価値での考え方では、数字的な違いが出るのです(定量分析ができて、他と比較できる)。

それは、今、100万円貰って、銀行に預けたとします。現在は、とても金利が低いのですが、3%として、1年後には、利子が付いて、103万円ですね(利子が100x0.03=3万円)。と言うことは、1年後に100万円貰うよりも、今貰って銀行に預けておいた方が、金額が大きくなる、と言うことです。数字で、上記の2つの場合の違いが表すことができましたね。

つまり、お金に時間価値が付加されるわけです。現在の100万円は1年後には103万円と同じ価値で、1年後の100万円より価値があります。同じ100万円でも時間によって価値評価が変わってくるのですね。また、1年後の103万円を、金利3%で割った(割り引くと言います)、103万円÷(1+0.03)=100万円が、現在価値となります。

このように、投資案件の意思決定をする際、つまり、ある案件に投資すべきか、止めるべきかを考える時、その案件の将来(たとえば10年後)の現在価値を算定(数字化)して、今回投資すべき金額と比較して、ある一定以上(たとえば、投資額の20%)の儲けが出る時に、投資する、意思決定をするのですね。

このように、5年先、10年先、15年先の投資案件や、企業価値(をある方法で算定できる)を現在価値に割り引いて、その現在価値で、投資の意思決定をするのです。証券化する場合にも、この現在価値を使って、商品価値(証券化商品価格)を決めるのですね。たとえば、住宅、債権などの資産などをミックスして、証券化商品を作る場合です。

ただし、最初に書きましたように、”現在価値”は、確実性のもとで算定、評価を行う場合、資金や資産を、”現在”という時間に換算する考え方ですね。でも、この最初の”確実性のもとで”、が米国では、誤魔化していました。”住宅”という資産価値の不確実性ですね。それ故、その現在価値で、算定された数字は、確実性のない数字で、また、それを、格付け機関が”AAA(トリプルA)"にして、保証していました。この証券化商品が、次の証券化商品を作りで、信用取引(実物が伴わない、紙切れだけの取引)が、何度も行われて、想定元本が6京から8京円になったのです。で、アメリカのGDP(現在1400兆円)の、ほぼ50倍です。

因みに、日本の1992年からのバブル崩壊の15年間(1992年から2006年まで)で消えた資産総額は、2000兆円から3000兆円と言われていますね。その10%の200兆円が実際の不良債権処理に使われたそうです。日本のバブル期の不良債権を2500兆円として、GDPは、約500兆円ですので、GDPの5倍ですね。アメリカは50倍です。日本はその損失処理に15年掛かりました。アメリカは、経済回復まで、何年掛かるのでしょうか?

(経済的数値は、日米「振り込めさぎ」大恐慌/副島隆彦著(徳間書店刊)、恐慌大2幕/朝倉 慶著(徳間書店)より抜粋)
posted by お坊 at 02:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月17日

"ABC"で、自分の思いを形に!(2)

前回のお話で、常に先を見て行動しないと、ババを抜かされますね 、と言いましたが、では、対策方法は、如何すれば良いのでしょうか? 考えて見ましょう!!

拙い生き方を変えるには、世の中に流れている情報については、2面的に考え、それの対策を講じるべきです。これからの時代、もちろん、世の中今までの資本主義から新しい時代へとよくなる方向に動きますが、今は移行期で、当分の間、自分のことは、自分で守るように、リスク管理が必要ですね。国は、見て解るように、大企業、金融機関などを守りますが、庶民レベルを余り守ろうとはしませんね。常に先を見て、行動するのが一番です。

2面的に考える”とは、プラスの面とマイナスの面で考えることです。たとえば、口のうまいセールスマンが、商品説明している時をイメージして見てください。売るために、大抵は、商品の良い点、効能だけを説明していますよね。でも、その時、こちら側は、隠している悪い点、買った後のマイナス面を考えて、差し引きでこちら側のメリットを考えて、購入を判断すべきです。これが、”2面的に考える”、と言うことですね。

では、”ABC”ですが、これを継続的に実行することで、上の拙い生き方を改善し良い生き方に変化するようになり、そして、自分の思いが形になれるような行動ができるのです。

なぜでしょうか?

それは、自分の現在の仕事について、毎日、ただ言われたこと、与えられたことをやりながら、昨日より、今日、そして、今日より明日に、より良い仕事をする、顧客のためにより役に立つことをする、などをバカみたいに、一生懸命に考え、実際にちゃんとその考えを取り入れて、行動してみる。

その結果で、上手くいったら、今後この方法を実践していく。失敗だったら、”良い失敗”として、悪い部分の改善・改良を考え、修正して実行してみて、結果を見てみる。この繰り返しを、バカみたいに、行うのです。ここで、”バカみたいに行う”、というのは、”頭でっかち”となり、行動に臆病になる、つまり、結果を考えて、行動できない、聡明な人間の行動をとらない。”バカになれ”と言う事ですね。

このような行動を繰り返すことにより、細かい点(昨日と今日の仕事上のやり方、お客の対応の変化、、)が見えるようになり、また、脳の活性化に繋がり、より深く考えられるようになります。そして、自分の仕事だけででなく、当然、いい意味で周りを気にするようになり(行動に対する反応など)、視野も広くなりますね。

さらに、自分の知識のなさを知り、学ぶ姿勢が出て来ます。と同時に、自分に素直になりますね。これが大事なんです。ここまでくれば、自分を深く意識するようになり、現在の仕事や、本来したい仕事などを深く、広く考えるようになりますね。これを、経営学では、学びのダブル・サイクルと言います。言葉は、どうでもよいですが、理論としてあり、実際に効果のある方法だ、と言うことです。あまり考えず、ただ仕事をする、また仕事ができるようになる、のがシングルサイクル、そして、人生の目的を、仕事の意味などを深く考えるようになり、より深く、広く学びようになるのが、ダブル・ループですね。

結論を言えは、自分の今の仕事を、積極的に、”ABC"で行動し、その中で自分を深く見つめ、広く周りを見て、物事を2面的に考えて、前向きに行動するよう、自分を変えていくことですね。そうすれば、自ずと自分のしたいことが見えてきて、それに向かって、辛くとも楽しく仕事が出来ますよ。それが、成功の秘訣だと思いますね。楽しみながら、期待に胸膨らんで、仕事をするのがいいですね。

最後に、著者の小宮氏は、”日々の生活、仕事で、ネガティブな考えを持つ時がありますね。その時のために、1本の輪ゴムを腕に巻いておいて(用意して)、そんな考えの時には、その輪ゴムを少しつまんで、パチットとさせると、ポジティブな意識に変えれる”、と本に書いていました。これは、とても良いアイディアですね。私も、実践したいと思います。名付けて、”ポジティブの輪ゴム”ですかね!

如何ですか、あなたも、”ABC"実践してみませんか? 費用は、ただです。ただ、やる気、根気、実際の行動が必要ですが、頑張って実行してみましょう!自分の”ブルーオーシャン”目指して、

posted by お坊 at 16:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"ABC"で、自分の思いを形に!(1)

前回のブログで書きましたように、昨日は、東京ビッグサイトに行ってきましたが、その往復の電車内で、経営コンサルタントの小宮一慶氏の新刊、”あたりまえのことを、バカになって、ちゃんとやる”(サンマーク出版刊)を通読して、なるほどと思いましたので、自分なりに紹介します。

この”なるほど”、と思ったことですが、それは、テーマの言葉の”ABC"です。これは、”あ(A)たりまえのことを、バ(B)カになって、ち(C)ゃんとやる”の頭文字を並べたもので、”ABC"と覚えやすいですね。でも、この”ABC"は、重要です。これを継続していると、確かに自分の思いが実現できると思います。

ところで、これからの世の中で、拙い生き方とは、どんな生き方でしょう!

@学ばずに、欲だけを求める生き方
たとえば、この2年間に株や金融商品で大損して、もう止めようと思った人たちが、最近の株等の上昇とメディアでの景気回復の兆しありの報道で、再度やり始める、そういう生き方ですね。今の株の上昇は、業界のやらせで、 メディアを使って煽っています。そうでないと自分たちが失職してしまいますからね。売上のためには、何でもします。不況の原因(米国の過剰な借金)解決の目処が立たない状態では、本質的に経済回復はありませんね。来年は、さらに悪くなると思います。

冷静になって、振り返って考えてみてください。自分の頭で考えて、その結果で、決断しましたか、違うと思いますね。証券会社等のセミナー、説明で、”儲かる”を信じて、再度手を出したのじゃありませんか?今までも、そうですが、人を騙して、その手数料、差益を得ようとしているのが、金融機関などの実態です。これが、今までの欧米の資本主義の考え方ですね。結局、損するのは、庶民レベルです。

A深く、広く考えずに、ただ今まで通りに仕事を続ける行き方
日々の生活、仕事の中で、絶えず考える必要があります。その”考える”ですが、世の中の動き、自分がしている仕事の内容、業界動向などです。もちろん、誰しも考えてないわけはありません。当然、家族のこと、生活のことなど考えていますよね。でも、もっと視野を広く、深く考えるのです。一方的な受け身の情報では、駄目です。疑いを持って、自分の頭で考えるのです。

たとえば、去年9月のリーマンショック以来、トヨタをはじめとする輸出関連企業の業績悪化で、下請企業の倒産、派遣社員の首切りなどの深刻な問題になりました。2007年12月ごろを思い出してみてください。政府、メディアなどの報道はどうでしたか? 米国発のサブプライム・ローン問題(2007年8月ごろから問題化)は、日本には、それほど影響ない、とのコメントがほとんどでしたね。政府は、この影響での経済悪化の打ち消しに躍起になっていましたね。そのため、国民のほとんどが、サブプライム・ローン問題を問題視していませんでした。

しかしです。米国では、ウォールストリート・ジャーナルをはじめとする経済紙は事の深刻さを問題視していましたね。私自身、色々な情報を得て、考えてみて、非常に日本の経済悪化を心配してましたが、まさにその通りに9月後に、リーマンショックが発生して、世界的な不況に突入しました。

もしですが、その時に、トヨタの下請け企業も含めて関連企業が、この米国の問題を2007年時点から問題視して、対策を講じていたら、これほどの大損害、倒産には至らなかったのでは、ないのでしょうか?政府、経団連等の情報をそのまま鵜呑みにしてはいけません。戦時中の大本営発表と同じで、悪い情報は出しませんね。常に先を見て行動いないと、ババを抜かされますね。

では、”ABC"で、なぜ、自分の思いが形になるのか、については次回にお話します。

posted by お坊 at 00:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月15日

日・米・欧の技術開発の違い

今日、東京ビッグサイトにESEC(Embedded System Expo & Conference)、組込みシステム開発技術展に朝から行って来ました。お目当ては、2つで、1つ目は、基調講演を聞くこと、2つ目は、技術展での各企業の展示を観ての技術動向の把握、つまり、情報収集ですね。

今回お話しするのは、基調講演での話です。講演者は、東京大学大学院情報学環 教授の坂村 健氏です。題は、”オープンxオープン=∞(無限大)” で、彼は、日本初のOSである”トロン”の生みの親で、有名な人ですね。

私は、マイクロソフトと米国の圧力で、トロンがなかなか日の目を見ず、それでも、辛抱して、細々と研究開発して、近年そのOSの良さ、特に小型の組込みシステムでのメリット、中でも、携帯電話の市場成長とともに見直され、世界で評判となりました。30数年の研究開発を陣頭指揮し、今や世界中で、講演などで引っ張りだこです。彼は、前日まで、ヨーロッパにおり、今回の講演を心配した、と講演の始めに述べていました。理由は、豚ウィルス感染ですね。

では、表題の件ですが、板村氏は、講演の中で、日・米・欧の技術開発のプロセス(考え方、手順)の違いについて語っていましたが、自分なりの解釈で説明します。

@米国:大学での研究成果を直ぐにベンチャー・ビジネスとして、その研究成果をお金に換えようと、政府の力を借りずに、独力で、力づくで、ビジネスに持っていきますね、もちろん、米国には、そのベンチャー・ビジネスに投資をするファンドがたくさんあり、支援する既存企業もあります。政府に頼らず、民間ベースで、そのビジネスを力ずくで、出来る限り早く立ち上げて、グローバル・スタンダードに持っていくかが、勝負となっていますね。そのためグローバル化で巨大になると、米国内を始め、世界中の政府から規制がかかりますね。元々、政府と協調関係を持って、ビジネスを立ち上げていませんからね。

例えば、マイクロソフト、インテル、グーグルなどがありますね。最近、インテルは、独占禁止法違反で、EUから巨額の制裁金を科せられましたね。また、マイクロソフトも、過去に同じ制裁を受けました。グーグルは、今、書籍のデジタル化で、政府に睨まれています。そして以下に相手を蹴落とすかのビジネスモデル、つまり、Well-Wellの関係ですね。

A欧州ですが、ここは新しい技術開発に時間が掛かります。何でこんなに開発開始まで次官が掛かるのか、と板村氏も、欧州の研究開発に参加した初めのころ、そう思ったそうです。これは、新しい技術を開発する時、米国と違って、政府主導で、まず、開発目的、将来性など、官・民・学が協調して、ケンケンガクガク議論して、統一した意見に持っていき、予算を付け、開発スタートとなるためです。開発スタートまで3年近く掛かるうです。それは、市場での標準化、そしてオープン化を考えているのです。そのために、規格などを十分検討する時間が必要なわけですね。ビジネスは、二の次です。

アメリカ流と違いますね。懐が深いですね。これこそが、Well-Wellの関係で、利他主義です。これからの時代に必要な思考です。フランス人のジャック・アタリ氏は、”21世紀の歴史”で言っていましたね。

B日本は、どうでしょう! 敢えて言えば、アメリカ流と欧州流の中間的な方法ですかね。日本は、新しい技術をゼロから開発して、ビジネスを構築するのはヘタですね。むしろ、どこかが開発した技術を応用して、製品化して、ビジネスにするやり方が上手いです。その基礎技術は、アメリカ発が多いですね。たとえば、家電製品、半導体製品、特に、メモリなどですね。でも、より安く製造する中国、韓国、台湾などに、シェアを取られています。まさに、”レッドオーシャンの世界”ですね。

新しいもモノを創造する、プロダクト・イノベーションより、製品を安く、高品質に、短納期で製造出来るように改善・改良する技術である、プロセス・イノベーションに優れています。それ故、政府主導でのプロセス・イノベーションでの開発のやり方ですね。たとえば、1970−80年代の大型コンピュータ開発がそれですね。通産省(現在の経済産業省)の主導で、富士通、日立、NECで共同開発をしましたね。米国の圧力で、挫折しましたが、、

結局、これまで日本は世界中の技術情報を収集し、開発された技術を応用して製品化したが、海外からの特許等の知財権などのクレーム、経済的圧力で、そのビジネスがうまく行かなかった場合が多いですね。やはり、これからは、欧州流に学んで、自分たちで、”新しい価値創出”、を創造し、新しい市場を開拓していく必要があります。そのためにも、国が主導して、環境、教育を含めた基盤づくりを早急にしないといけないですね。それにより、”争のない市場でのブルーオーシャン”、を見つけることが出来るかもしれませんね!! 

最後に、今日の板村 健氏の講演テーマである”オープンxオープン=∞(無限大)”は、世界の技術者たちが、その技術をオープン化して、連携すれが、世界の人々に無限大の技術の恩恵を与えられる、と私は解釈しました。これは、すなわち、Well-Wellの関係、利他主義です。まさに、ジャック・アタリ氏が唱えている、”超民主化”ですね。

21世紀は、良い世の中になりそうですね。この不況を、何とか乗り切りましょう。そのためには、自分で考え、学びましょう!! 必ず自分のブルーオーシャンが見えて来ますよ。

参考までに、先週からのブログ、”21世紀の歴史(1),(2)”、を読んでみて下さい。きっと、より今日のブログを理解出来ると思います。
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2009年05月14日

ブルーオーシャン戦略について

あなたは、ブルー・オーシャン戦略を知っていますか?

これは、2004年にアメリカで出版され(日本では2005年に)、世界各国でベストセラーになった「ブルー・オーシャン戦略」というビジネス書からの言葉ですね。多くのビジネスパーソンが読み、戦略に関する問題のヒントを提供しました。

この”ブルー・オーシャン”、つまり、”青い海”は、”レッド・オーシャン(赤い海)”と対比をなす言葉です。現在のさまざまな業界で、多くの企業が血で血を洗う、”赤い海”、に直面しています。つまり、市場に同業他社が多数いて、限られた市場パイを同質的な競争で、儲けの出ない戦いを行っている、ということですね。

で、この薄利な競争、つまり、”赤い海”、から回避するために”ブルー・オーシャン”を目指すのです。幸福を求めて、青い鳥を探すのですね。

これまでの市場での”レッド・オーシャン戦略”とは、具体的には、

@限られた顧客・ユーザーをいかにして奪うか、つまり、シェアを奪うこと。

A成功しているライバル企業にどのようにして追いつくか、つまり、他社より高性能で、高品質なものにして、ライバル企業に追いつこう、ということ。

Bライバル企業の価格戦略に如何にして対処するか。つまり、相手より1円でも安くして、ということ。

”ブルー・オーシャン戦略”とは、”レッド・オーシャン戦略”に抜けていた”価値創出”の市場開拓です。競争のない市場を創出し、消耗戦を回避するための戦略ですね。

たとえて言えば、スキーでの人ごみで混雑した既成のスキー場じゃなくて、誰もまだ滑ったことがない、誰も行かないような場所ですね。たとえば、リフトがないスキー場の裏側などですね。自分でその場所を、リフトなど使わずに自分の足で探すのですね。自分だけが滑れる場所です。そして、パウダースノーのすばらしさ!!そんなイメージですね。

ただ、”ブルー・オーシャン戦略”は、今までの経営戦略理論を活用できず、メイク&トライ、つまり、良い失敗をしながら、自分で開拓していく必要がありますね。それは、取りも直さず、他社が易々とは、追いつけないことです。競争がないわけですね。

これまで提案されてきた多くの経営戦略理論の多くは、”レッド・オーシャン(赤い海)でいかに成功するか”を説いており、そのために、”ブルー・オーシャン戦略”には使えないのですね。

”ブルー・オーシャン戦略”の例として、旭山動物園がありますね。廃園寸前の動物園が成し遂げた”価値創出”、つまり、お客の目線に合わせた展示や動物を出来るだけ自然な環境において、本来の生態・行動を見せる展示方法ですね。これにより、他の動物園との競争がなくなり、独自の路線を追求できますね。実際は、他の動物園も真似し始めましたけど、その経営理念が違いますね。顧客志向がはっきりしていて、お客の目線を大事にし、よく研究していそうですね。これが、大事ですね。

結論を言えば、”レッド・オーシャン戦略”は、Win-Winの関係の構築です。他社をどう蹴落として、自社が生き延びるかです。勝つことが目的です。そのために、勝つための、取引相手、顧客などを選別していきますね。勝つためだけの関係作りですね。

反対に、”ブルー・オーシャン戦略”は、Well-Wellの関係の構築ですね。自分だけでなく、自社の関係者(顧客、取引先など)にも、喜び、楽しみを分け与える。そんな関係の構築ですね。旭山動物園がその例ですね。そうすれば、顧客からの良い影響を受け、さらに旭山動物園の従業員はより研究し、さらに良い展示方法(ブルーオーシャン)を考えますね。プラスのスパイラルになります。これが、成功のカギですね。

前回のお話(21世紀の歴史2)での、利他主義にも通じますね。つまり、自分で、競争のない市場をつくり、それで得た利益を、世のために分配していくような考えを持って(経営理念)、経営を行わないと、”ブルーオーシャン”は、見つけられませんね。また、このような理念を持って経営を行うと、顧客、ユーザーも、企業の価値を認めるようになる。評判の拡大化に繋がりますね。

参考までに、Win-Winの関係、Well-Wellの関係については、2月13日、良い失敗については、2月24日(失敗の原因について)の各ブログをご参照下さい。

(出典:「ブルー・オーシャン戦略を使いこなす」古田 靖著/TAC出版刊より)


posted by お坊 at 21:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

21世紀の歴史について(2)

前々回は、21世紀の歴史の5つの波ついて、第1の波(アメリカ支配の崩壊)、第2の波(多極型秩序)、第3の波(超帝国)、第4の波(超紛争)までお話しました。

今回は、第5の波である、”超民主主義ですね。これは、第4の波である、”超紛争”を解決するために必要な波であり、この波がこないと、人類生存の危機となります。

ジャック・アタリ氏はノマド(遊牧民の意味)という言葉を用いて、放送の中で説明していました。”個人の自由”で大事なのは、どこにでも移動できる自由です。それは、第4の波、すなわち、超紛争で、たとえば、戦争や気候変動での不毛地から別な安全な?場所への移動は、その人々の生存に関わりますからね。

このノマドですが、電話をイメージしてみて下さい。固定電話だと、その電話している個人の場所が特定できますね。(アメリカ、日本、など) 一方、携帯電話だと、その個人の現在の場所が、特定出来ません。世界中から、同じ携帯電話で通話出来ますからね。

これからの時代、今の若者を見れば分かるように、固定電話は、所有しませんね。つまり、これからの個人は、ノマドになるわけですね。そのノマドは、3種類に分類されると、アタリ氏は言っていますね。

@超ノマド:世界中どこにでも行ける人たち(1000万から5000万人)

A下層ノマド:同国内、近隣の諸国間の移動で、気候変動、戦争によって、生きるために移動する人たち、たとえば、中東の人々ですね。(現在30億人で、40年後には55億人になるのでは)

Bバーチャル・ノマド:定住者で、テレビ、ゲームで仮想世界を楽しむ?(ノマド生活)人たちですね。

このことから、全人類に対する貧困層の割合は増加、拡大していきますね。(下層ノマドの増加) この貧困層をなくすためには、どうすればいいかですが、アタリ氏は、”市場メカニズムだけに頼る試みは失敗に帰す”、また、”超帝国のガバナンス(統治)の方法は、混沌とした状態に陥る”、と言っています。

そこで、第4の波、超紛争を克服するには、別の原理(統治法)が必要となってきます。つまり、これが、第5の波、”超民主主義”ですね。

何かと言えば、”個人の自由”でなく、利他主義、つまり、他人を援助して幸福を得る、です。各個人の人間力の次元を上げて、そして、他の人々とのWell-Well の関係構築ですね。これは、今までの物理的な幸福から、宗教的、精神的な幸福です。さらに言えば、西洋思考から東洋思考(日本的思考)へのパラダイムシフト(基本的考え方の大変化)ですね。

ジャック・アタリ氏は、このような新しい人たちを、”トランス・ヒューマン"と名付けています。これからの新しいエリートは、この”トランス・ヒューマン”だそうです。

エリートとしての価値観が、高級車、自家用ジェット機、などを所有する物理的な富裕者から、他人を愛する心、”博愛”のある、合理的な利他主義的な人に、変化しないと、第5の波に飲まれてしまう。そのための教育が必要になり、教育のパラダイムシフトも起こりますね。

トランス・ヒューマン”な人として、”マザー・テレサ”、”ビル・ゲイツ”の名を、アタリ氏は上げていました。ビル・ゲイツについては、莫大な資産を寄付して慈善団体を設立し、活動している点を評価したのだと思いますね。また、アタリ氏自身も、アフリカのセネガルで、”プラネット・ファイナンス”というマイクロ・ファイナンスを実践して、当地の貧困脱出の手助けを試みています。ジャック・アタリ氏自身も、”トランス・ヒューマン”な人ですね。

結論になりますが、これからの時代、物欲でのエリートじゃ駄目で、精神的に富裕な人そして、他の人々とWell-Wellの関係構築ができる人になる必要があると、言うことですね。

お互い、将来に向けて人間力を高めましょう!

参考までに、マイクロ・ファイナンスについては、5月13日、Well-Wellの関係については、2月13日の各ブログをご参照下さい。
posted by お坊 at 02:41| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月13日

これからのテクノロジー・プラットフォームについて

先日、インターネットで、よく見ている”シリコンバレー通信”に、面白い記事があったので、紹介します。3月19日の記事ですが、これからの時代にマッチしたテクノロジー・プラットフォームに関するものです。記事を書いたのは、現地在住ジャーナリストの瀧口範子氏です。

彼女が、シリコンバレーで開催されたETech(Emerging Technology)に参加し、次のような印象を持ったそうです。”このETechはテクノロジー業界の新しい動きを紹介する会議、ですが、通年、ソフトウエア中心にテクノロジー自体の新しい動向ばかりが発表されていましたが、今回はもっとその応用範囲の裾野が広がったようだ。”

で、そのプレゼンテーションで面白かったもののひとつが、Get Satisfaction というカスタマーサービスのクラウド・ソーシング開発会社による「陳腐化の終焉」で、内容は、不況で人々の手元にお金がなくなった今、ポスト資本主義の社会で機能するテクノロジー・プラットフォームの原則を考えてみようではないか、というもの。彼らが挙げたのが次の5点だったそうです。これからのテクノロジーの基本的な形、考え方(テクノロジー・プラットフォーム)のトレンドを知るのに役立つと思います。KYは重要ですからね。

@タダの文化
A修理の文化
B評判(レビュレーション)の拡大化
Cオーナーシップ(所有)からローナーシップ(賃貸)文化へ
Dバーチャル・プロダクション

これを観ると、今までのお金に物を言わせた開発、販売文化から、現状のものを大切に使おう、できる限りお金を使わない文化にシフトしているのが分かりますね。当然と言えば、当然ですが。 

B評判の拡大化ですが、キーポイントですね。今までは、個人や独立したプロダクト、もしくはサービスを対象としてきたが、これをもっと広く、製品群や職業グループのように、グループ化、連携化して、より信用度を高めようとしてきています。要は、ウイルスソフトだけでなく、その周辺ソフトも含めて、トータルなソフト製品での評判を得て、より信用度の向上を図ることです。たとえば日本のSourcenextですね。

また、製品や企業のグループ化でのシナジー効果(相乗効果)が出て、より効率的になりますね。また、色々なソフト会社が、連携して、グループ化しての評判を上げ、信用度の向上を図るようにして来ていますね。

そして、マイクロ・ファイナンス(発展途上国でのマイクロ(小額)融資)ですね。

貸し手が同じ仕事をしているグループを借り手すれば、グループ内でちゃんと仕事をしようとの制御力が働きますから、借り手が個人の時より信用度が高くなり、弁済力が上昇します。つまり、個人よりグループ化で、信用力が高まるということですね。

Dバーチャル・プロダクションですが、これもキーポイントですね。すべての製品がデジタル技術でリアルな世界をバーチャルに実現させようとしています。たとえば、iPhone、Wiiなどによるバーチャルなゲームです。 前回の”21世紀の歴史”での、エンターテイメント市場の巨大化の要因ですね。

如何ですか、今後のテクノロジーのトレンドが読み取れましたか?
posted by お坊 at 03:20| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月12日

21世紀の歴史について(1)

ゴールデンウィークの5月4日、5日の2日間に渡って、NHKが経済学者、歴史学者のジャック・アタリ氏のインタビューを放送しました。ご覧になった方も多いと思います。

この放送を観て、”21世紀の未来”について、とても興味を持ちました。今まで、ほとんど米国の経済学者、アナリスト等の著作で、今後の世界経済を思索してきましたが、ここで、初めて、フランス人経済学者の考えを得ることが出来ました。

この放送の基になっているのは、”21世紀の歴史”、と題する彼の著作です。翻訳版は、2008年8月に出版されたみたいです。出版社は、作品社という、小さな出版社?です。

私は、まだ読んでおらず、早速、アマゾンに注文しましたが、在庫なしで、配送時期は不定とのことで、ゆっくり待つことにしました。また、この放送は、ビデオに撮り、2度ほど繰り返し観ました。彼は、2005年に、既に、米国のサブプライム・ローンの問題点を指摘していたようです。漸く、米国以外の人たちのコメントが放送されるようになりましたね。

ジャック・アタリ氏は、ミッテラン元仏大統領の経済顧問をし、現在のサルコジ仏大統領の経済政策のブレーンのようで、フランスの経済政策のキーマンですね。

で、2日目の放送である、”5つの波”に、特に興味を持ちました。その5つの波が、津波となって、ほとんど同時に襲って来るのだそうです。もう来てるのかも知れませんね。

@アメリカ支配の崩壊
A多極型秩序
B超帝国
C超紛争
D超民主主義

@アメリカ支配の崩壊ですが、アメリカが世界から撤退して、国内政治に徹してくるようになります。つまり、今までのような、”世界の警察”、の役割をしなくなって行きます。そして、保護貿易にシフトして行ききますね。再度、今までのような世界支配をするようになるには、20〜30年掛かるようです。米国依存の日本はどうなるのでしょうかね。

A多極型秩序ですが、これは長続きしないそうです。つまり、国際協調では、巨大化したグローバル市場を規制できない。グローバル市場の力が強い、ということですね。そして、多極型秩序は失敗に終わります、つまり、長続きしませんね。この波は、今回のG20(20カ国による経済首脳会議)に現れていますね。G8からG20でしたね。

B超帝国ですが、A多極型秩序でグローバル市場を規制できず、グローバル市場そのものが、帝国になるのですね。たとえば、グーグルが、より巨大な複合企業となり、政治経済社会に強い影響を及ぼす、そして、これを国際協調では、規制できない、ということですね。2040年位にこの傾向が顕著になるそうです。

特に、ジャック・アタリ氏は、エンターテイメントと保険がさらなる巨大市場となりえる、と言ってました。エンターテイメントは、人々の目を他に向かわせるため、つまり、今の日本みたいに、国民に政治から目をそらせ、特定の人たちが既得権を維持するような展開を、世界全体で行うようになるようですね。また、保険は、ますます、世界全体での金融、紛争、気候変動等でのリスクが増大することにより、この分野のビジネスが巨大となりそうです。

C超紛争ですが、これは長続きはしない、とジャック・アタリ氏は言っていますが、どうでしょうか?ありとあらゆる武器が開発され(核兵器を含む)、海賊行為が、至る所で発生してきます。また、気候変動による作物被害が頻繁に起こり、世界的な農産物確保のための戦いが熾烈になります(経済的な農産物の分捕り合戦)。

現在、海賊行為は、ソマリア沖で起きています。これからも、各地でおきそうですね。

このような危機の中で、21世紀の未来を考える必要がありますね。そこで重要なのは、グローバルな制度の規制と個人の自由とのバランスです。制度の規制が過度になると、個人の自由が相当制限されるようになります。IT技術の革新で、ますます監視社会となりますからね。

この続きは、次回(D超民主化)でお話します。


posted by お坊 at 13:33| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月07日

営業における商談のコツ

今日、自分の机を整理していた時、会社時代のノートが出てきたので、パラパラと捲っていたら、面白いメモを見つけました。それは、営業での商談する際のコツでした。

今回は、このメモからの抜粋です。実践的、商談のコツですね。

松尾芭蕉の残した言葉に、

謂ひおほせて何かある(言い尽くして何の意味がある)”、というのがありますね。

その意味は、
俳句での切れ字(句の区切れ、句の中で間をとる場所)について、鑑賞する側も想像力を働かせながら、共に間を作り上げていく、
ということです。

このことが、 まさに、営業における顧客とのうまい商談のやりかたです。つまり、顧客との間の取り方ですね。武道での、お互いの間合い(一定の距離を保つ)ですかね。
 
一回の商談で、すべてを言い切るのではなく、ワン・メッセージ(疑問形で)を伝え顧客に色々想像してもらう。後は、別の話題(世の中の動き、など)を話してみるのです。

顧客は、話題を聞きながら、頭の中で、先ほどのワン・メッセージの意味、意図を思考しています。つまり、こちらの営業意図、提案等を考えるわけですね。もちろん、そのことで、断る理由も考えているでしょうが、

また、話している話題の中にヒントをうまく盛り込ませるのです。そして、次回の商談を取り付けます。顧客は、OKするはずですね。なぜなら、先ほどのワン・メッセージの解答なりを、顧客が納得できる、見える形で、欲しいので、喜んで?日程調整してくれると思います。

実際、このような顧客の次回への期待を膨らませるような話題創りを、顧客とのコミュニ
ケーションの中で、模索して、次回アポイントが取れていました。これって意外と営業活動で、役に立ちますよ。

そのためには、多くの本、新聞、雑誌を読んで、自分の頭に入れて、すぐ取り出せるように、頭の中の引き出しにしまっておく事です。もちろん、外部メモリーとして、ノートにも整理して、時々見直しして、頭の引き出しと同期させて置くことですね。
 
 
 
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2009年05月06日

マーケティングで大切にしたい10の視点

今日は、マーケティング企画での重要な視点についてのお話です。マーケティングの概念については、2月20日のブログで書きましたが、今回は、その企画する際の重要になる視点、ノウハウです。

実際、マーケティングの考え方が理解できても、企画・運用する際のノウハウ、視点のポイントを知っていると、実務に役に立ちますね。この辺を分かりやすく書かれた本を、このゴールデンウィークに、図書館で探していました。ありましたね!!

その本は、”マーケティング企画技術(マーケティング・マインド養成講座)”です。この本の裏表紙に、”マーケティングの基本中の基本となる技術は、「誰に」、「何を提供して」、「どう伝えるか」、ということで、この部分に特化して、マーケティング・プロセス(考え方の手順)を実務に役立つように解説していく。”と著者が述べています。とても分かりやすく、実践的な本で、ビジネスパーソンにとってお勧めの本です。

で、この本の最後に、”マーケティング技術 大切にしたい10の視点”で、マーケティング企画する際の重要なポイントが、コンパクトに、うまくまとめられています。これはビジネスパーソンにとってとても重宝すると思いますので、この部分を下記に抜き出して、簡単に自分なりに解説します。

1.顧客との絶え間のない対話を欠かせない
優れた発想はダブルサイクルモデルから生まれている

このダブルサイクルとは、企業(作り手)主導で新しい製品・サービスを創造・提供し、そに対する市場(顧客)の声と反応を見て改善していく(シーズ志向)、と絶え間ない顧客との対話から、市場(顧客)ニーズを見つけ、それに基づいて企業が新しい製品・サービスを創造・提供する(ニーズ志向)の2つのプロセスの摺り合わせを行うことですね。

2.虫の目で接近して、鳥の目で把握する
ミクロとマクロのズームを使い分けていく
これは、いつも言うように、物事を2面的に見ることで、その本質を把握することですね。
3月30日のブログをご参照下さい。

3.「なぜ売れないか」ではなく「なぜ買わないか」
問題がある時こそ顧客発想で考える
顧客志向の考え方をするのですね。

4.周囲を細かく観察して追い風をつかまえる
生活者の変化を味方にして自らの課題を見つける
市場環境、市場ニーズの変化を見過ごさないことですね。

5.ターゲットには消費行動から切り込んでいく
既存の属性でなく具体的な切り口でセグメントを探す
セグメントについては、3月6日のブログをご参照下さい。

6.競合と異なる位置ではなく、顧客が価値を認めるポジションをとる
差異化ではなく独自性を追求する
ポジションについては、3月26日のブログをご参照下さい。

7.市場争点性をつかんで競争軸を設定する
「何が重要か」という生活者の意識が競争局面を決める
顧客思考で考えろ、競争優位性を見つけろ、ですね。

8.コンセプトは顧客にとっての概念である
事実を言葉で抽象化すると、新たな意味と価値が生まれる

コンセプトとは、ストア・コンセプトのような使い方で、この場合、一言でどんなお店の意味になります。しかも顧客が即イメージできる言葉ですね。”チーズケーキのおいしいお店”、”安くて美味しいワインが飲めるお店”などのように、また、80年代の西武百貨店のコンセプトは、”おいしい生活”、そして、90年代のIBMのコンセプトは、”テクノロジー企業からソリューション企業へ”、その後、”e-business"、でしたね。コンセプトは、一言での”イメージ言葉”ですね

9.企画はストーリーである
データの集積ではなく目的地まで一気に連れて行く

小説と同じで、起承転結のストーリーが必要ですね。これをシナリオプランニングと言います。

10.プレゼンテーションは会話の延長である
人間のコミュニケーションは本質的にインタラクティブ

プレゼンテーションの目的は、相手に潜在的なニーズや課題を気づかせて、共感することで、こちらからの提案等に納得してもらうことですね。そのためにも、相互理解が必要です(インタラクティブ)。

この10の視点ですが、結局、マーケティング活動で一番重要なのは、顧客の視点に立って物事を考えることですね。(顧客志向のマーケティング・プロセス)

(出典:「マーケティング企画技術(マーケティング・マインド養成講座)」/山本直人著、東洋経済新報社刊より)
posted by お坊 at 22:18| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月05日

微分と積分について

今日は、皆さんが、余り好きでない数学のお話です。中学、高校の数学の時間が憂鬱だった人が多いと思います。 でも、今日のお話は、その考え方ですので、心配いりません。実は、このお話は、前々回の”ストックとフロー”のお話の続編みたいなものです。微分は、フローで、積分は、ストックの考え方なのですね。ところで、”ストックとフロー”の意味覚えていますか?銀座のクラブの話題しか思い出せなかったりして!! 定義は、ストックは、一時点の大きさ(量)で、フローは、一定期間(時間)の増減でしたね。積分、微分も同じなんですね。この微分、積分の考え方は、IT、すなわち、コンピュータ技術では、重要なな考え方です。 では、微分、積分について考えて見ましょう! 前々回と同じ例ですが、微分は、デジタルカメラで撮る静止画像です。積分は、ビデオカメラで録画する動画です。これを、もう少し科学的に考えて見ましょう。 2つの違いは、時間ですね。静止画は、瞬間で、動画は、時間の経過がありますね。これが重要です。微分に、時間要素を付加したのです。静止画は、2次元(画像の縦と横)で、動画は、3次元(静止画の2次元に、時間の要素が付加されたのですね)なのです。 日常で、3次元と言うと、たて、よこ、そして、高さですね。ここでは、高さが時間ですね。 紙芝居をイメージしてみて下さい。一枚、一枚絵があり、その絵を、差し替えながら、網芝居のおじちゃんが、話術巧にお話しするのですね。その1枚、1枚の絵が、微分です。つまり、かな部かにかったじゃないですよ)で、それが何十枚で、一つの紙芝居のお話になる全体(集まり)が積分(かったもりじゃないですね)です。この紙芝居の絵を重ねると、高さになります。つまり3次元ですね。 動画は、この1枚、1枚の絵を、デジタル的に(デジタル録画の場合)1秒間に、100枚以上差し替えるのですね。当然、見た目にも、連続画面となりますね。 次に、カーナビを考えて見ましょう。行き先を設定すると、ここからの距離を計算し、到着時間を途中時点で予測しますね。これも、微分、積分の応用です。つまり、車での速度を感知して、それに基づいて計算して、到着時間を予測するのです。当然、車の速度は、道路事情で変化しますね。一般道と高速、交通事故の有無、平坦路と山道などで、変わりますね。それにより、速度が変わり、到着時間の予想値がかわります。 ここで、刻々と変わる車の速度が、微分です。一時点の大きさ(量)ですね。車が、到着地点まで走行する距離が、積分ですね。一定時間の増減でしたね。この場合は、増加のみですが、カーナビのコンピューターが、逐次、微分(車の速度を感知)、積分(目的地までの現状での道路順で、走行距離を計算する)して、目的地までの所要時間=走行距離÷速度で、計算するのです。 今日、家族に夕食(高菜チャーハンとコーンスープ他)を作ったのですが、このとき、材料の一つとしてたまねぎのスライスが要ります。そのため、たまねぎを、薄くスライスしました。昔、喫茶店を5年以上、経営していた時、調理を覚え、たまねぎのスライスなどは、包丁で簡単にできますね。料理が出来ると、結構楽しいし、気分転換になりますよ。 このたまねぎのそれぞれ1枚のスライスが、微分で、全体が積分です。数学的には、このたまねぎの体積を求めるのが積分なのです。それは、1枚のスライスの表面積を求めます。スライスには、薄くても、とりあえず厚みがあります。と言うことは、体積がわかりますね。つまり、表面積x高さです。たとえば、さいころの体積は、たてxよこ(表面積)x高さでしたね。それぞれのスライスの体積を足せば、たまねぎの体積ですね。 この原理で、人間の体をスキャン(スライス状に電磁波で断層画像を撮っていく)して、それぞれの断層画面を足していって、全体像として3次元の画像にしているのです。表面から、内部の3次元を見ることができ、診察が出来るのですね。たとえば、テレビなどで放送される脳の3次元画像などですね。
posted by お坊 at 23:17| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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